(タマのところか、はぁ…)
(あいつ何を考えてるか分からないところがあるし)
学校へ行ったら塚ちゃんと五関はいつも通りで全くこの件に触れては来なく教室へ向かうと。
(こいつ、分かっていて聞いてるな)
(くっそ、やっぱり正面から行ってもダメか)
(はっ?見返りってなんだよ見返りって)
(タマが1番、欲しいもの?)
(ちっ、天の邪鬼が)
(あいつが1番欲しいものかぁ…なんだろ?いったい)
・宮田side
朝、学校へ来たらイキなりタマから渡された。
てなわけで、預けられた小さなキタミツ。
(げげっ、キタミツ超俺のことを睨んでいる、どして?)
(もしかして俺のリュックの中にいたの!)
笑っているキタミツ「そっか、だからガヤさんは
あんなに必死で皆も…」俺は、やっと彼奴らが押し掛けて来た理由が分かったんだ。
(えっ、もう終わり?)
(なんか、キタミツがめっちゃ可愛く見える)
それからもタマは俺には冷たくキタミツには優しくツンとデレを使い分け俺は振り回されていく事になる、その真意に気づかず。
・戸塚side
北山が行方不明になってから半月が経過した、おばさんは警察に捜索願いを出したと聞く。
そんな中…
気になることを耳にする。
北山が、いなくなってしまったあの日。
それは3日ほど前の話し俺が彼奴の自転車があったという場所へ行ってみると、そこに中年のおじさんがいて何度も何回も首を傾げ。
気になって声を掛けてみたら、信じられないような不思議な話をしたんだ。
自転車に乗った少年を、だけど焦ってトラックから降りたら姿はなく。
「いや、そんなわけがない絶体」ここ暫くの間ずっと思い悩んで。
重い空気が流れる。
(北山、生きているよね?無事に帰って来て、お願いだから俺、信じて待っているから、ずっと)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。