放課後。
私は帰りの支度を終わらせ、廊下をゆっくり歩いていた。
今まで大声を出さなかったからか、声が裏返ってしまった。
ちらりと加賀美さんの顔を見ると、
優しい目が夕日に照らされて琥珀色に輝いていた。
思わずドキッとしてしまい、俯く。
好きだと改めて思ってから、前より目が合わせられない。
なんでだろうか…?
花菜ちゃんは私の腕を掴むと、
と嬉しそうに引っ張った。
花菜ちゃんが向かったのは、駅前にある大きなショッピングモールだった。
見せれる物が思いつかなくて、プリクラを見せた。
…顔は隠したけれど。
花菜ちゃんは笑うと、お店を見て回った。
花菜ちゃんは私の意見も取り入れつつ、私に似合う服を選んでくれた。
かわいい服はそれなりに値段が張るということに驚愕しつつも、厳選してワンピースを買ってみた。
駅への道を歩きながら、花菜ちゃんと話す。
──でも、コンタクトにしたら加賀美さんはなんて言ってくれるかな。
なんて、ふと思った私は…コンタクトに挑戦してみることにした。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!