白咲side








駿くんが事故で亡くなった。








もう、どうしたらいいかわからない








いろんな感情が交じって、頭が割れそう









駿くんに対しての悲しみと苦しみ、運転手への憎しみ、何もできなかった私の無力さ…









なんだ、まだ感情生きてるじゃん…笑









でも、涙だけはずっと流れ続けていた









こんなに泣いてるのはなんで？









何もできなかった自分が悔しいから？



人が死んだから？



駿くんの最期に会えなかったから？











ううん、違う











私まだきっと、











駿くんが好きなんだ…











ずっと、勘違いしてたみたい











好きっていう感情はまだある、たくさんある











なのに、あんなことひどいこと言って駿くんを遠ざけた













ごめんなさい、駿くん


















白咲「ｯ…うぅっ……ｸﾞｽｯ…しゅんく、泣」




















忘れたくない














私は駿くんのことが好き、大好き















でも、明日で終わるかもしれない















白咲「やだよ…忘れたく、ないｯ…お願いｯ…！泣」















私は近くにあったメモ帳にたくさん書いた
















“私は道枝駿佑が好き”







“駿くんは私を支えてくれた大切な人”







“駿くんが好き、ずっとずっと大好き”









“優しくて、でも頼りがいがある駿くんが好き”









“好き”









“ずっとずっと駿くんが大好き”












『好きっていう感情を、忘れないで』













『もう一度書きます、私は駿くんのことが好き』












たくさん書いた












お願いです










『楽しい』とか『悲しい』とか、もうどうでもいい










でも…











駿くんを好きな気持ちは、忘れたくない












この気持ちだけは明日の私にも繋がっていきますように、なくなりませんように














どうか、どうかｯ…














白咲「駿くん、好き」














私は、その言葉を最後に意識を手放した


















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なにわ男子2周年おめでとう！