みんなを遥夏の洗脳で帰した後 .
私達は輪になって、
今の状況について話し合っていた .
翔空が右手を光にかざすと、
だんだんと光は消えて行った .
遥夏は悩むような仕草をした後、
よし、と言って手を叩いた .
なんで、と言いたかったが、
遥夏の発言には必ず理由がある、と
この場の誰もが分かっていた .
そうミドリが言うのと同時に、
翔空が私の手を掴んできた .
私は翔空に手を引かれるまま
人気のない路地裏に辿り着いた .
翔空の言いたいことは分かる .
私が✘✘✘のことを何でも知っている、と
そう言いたいのだろう .
✘✘✘が敵になっている .
翔空のその発言を、
私の脳が受け入れるのに時間がかかった .
私のためにハンカチを買ってくれた貴方が、
こんな私を庇ってくれた貴方が、
私のことを「大好き」と言ってくれた貴方が、
敵になっているなんて……
私の目からは、
ぽろぽろと涙が落ちてきた .
翔空は何かを言いかけたものの、
ぐっと堪えて、私と真っ直ぐ向き合った .
私がそう納得していると、
視界が急に青色に染まった .
体の前部分が、凄く熱く感じる .
私は、翔空に抱きしめられていたのだ .
私がそう言って微笑むと、
翔空は何故か顔を逸らしたまま、
私が泣き止むまで、路地裏にずっといてくれたのだった .
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皆さんこんにちは、星咲海羅です
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また星の見える先で
さようなら



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。