トンッ... コロコロ
児童相談所に保護されて、その後はあなたの下の名前の遠い親戚の方が引き取ってくれて、今は一人暮らしをしている。
あなたの下の名前はあの日からも絵を描き続けていて、
絵師の仕事に就くことができた。
親戚の方は本当に優しくて、絵師になるための必要な環境を用意してくれた。
今でも不意に莉犬くんのことを思い出してしまう...
でもやっぱり、心のどこかでは
彼のことを忘れられないまでいるんだ。
作業する時はなんでもいいから歌を流すようにしていた。そっちの方が集中出来たから。
2時間ほどたった時、特徴的な歌声が流れてきて気になってしまったので、一旦休憩をとることにした
『すれ違いは結局運命で』
『全ては筋書き通りだって』
『悲しみを紛らわせるほど』
『僕は強くないから』
『弾き出した答えの全てが』
『一つ二つ犠牲を伴って』
『また一歩踏み出す勇気を奪い取ってゆく』
『いつか君に捧げた歌』
『今じゃ哀しいだけの愛の歌』
『風に吹かれ飛んでゆけ』
『僕らが出会えたあの夏の日まで』
『巡り会いも結局運命で』
『全ては筋書き通りだって』
『都合良く考えられたら』
『寂しくはないのかな』
『弾き出した答えの全てが』
『一つ二つ矛盾を伴って』
『向こう側へと続く道を消し去ってゆく』
『いつか君に捧げた歌』
『今じゃ哀しいだけの愛の歌』
『風に吹かれ飛んでゆけ』
『僕らが出会えたあの夏の日まで』
『過去も未来も無くなれば』
『僕も自由に飛び立てるかな』
『感情一つ消せるのなら』
『「好き」を消せば楽になれるかな』
『君の耳を、目を、心を』
『通り抜けたモノ全てを』
『いつか知ることが出来たら』
『次はちゃんと』
『君を愛せるかな』












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!