翌日。
今日はダリアも家におり自分も出かける予定はない。
そしてアイツらもそれぞれ出かけているので、
二人きりの時間を邪魔される心配は無い。
だから今日は絶好のチャンス。
…なのだが。
そんなの聞き出す方法なんて知るわけない。
そんなん知ってたらとっくにやってるわ。
とはいえ、
素直に聞くのも恥ずかしくて出来るわけ無い。
当の本人は昼寝をしている。相変わらず寝相が凄い。
今日は白スーツが半分脱げている。
待てよ、
まさか寝言とか言うんじゃね?
と、耳を傾けてみる。
いやマジでどんな夢見てんだよ。
夢の中覗きたいくらいだわ。
でもホント、キレイな顔してるよな
眠るダリアに近づき顔を眺める。
長いまつ毛と白い肌、整った顔のパーツとバランス。
なんでこれでモテなかったんだ?と疑うレベル。
いやモテてはいたんだろうな。多分…
本当に綺麗でつい魅入ってしまう。
今なら、キスしても………
バレないよな…?
…バレないだろう。うん。
呼び掛けて返事がないことを確認する。
ダリアは相変わらず寝言を立てて寝ていて起きる気配は無い。
ゆっくりと、顔に近づく。
白い肌が近づき自然とドキドキと心臓が音を立てる。
大丈夫、頬に少しくらいなら……
ダリアの腕が顔の横すれすれを通った。
寝相悪すぎるだろ…死ぬかと思ったぞ今
腕の勢いどうなってんだよ!!
いや紐無しバンジーから何があったんだよとツッコミたいが起こすわけにも行かないので必死に抑える。
寝言は駄目か…
そうなると次はどうするか。
俺はひとり頭を抱える。
ピンポーン
とその時、玄関のチャイムが鳴った。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!