⚠︎注意⚠︎
少し病み要素入り
そこからの生活は全て寮での団体生活となった。
寮の部屋になった人は、キコルちゃんを
始めとしてみんないい人で、元の暮らし
から考えたら雲の上の宮殿のようだと
言えるほどの暮らしだった。
そして、何より─────────────
何より、"笑顔で帰りを出迎えられる"のが嬉しかった。
だが、そんな日々にもとても嫌な現実があった。
そう、お風呂の時間だ。
私の体は自傷の傷跡でボロボロだし、
そんな体を見せて無駄に心配を
掛ける訳にはいかない。
嗚呼、そのせいでまた、
最初の方は頑張っていた。
でも、やっぱり精神安定剤としてやってきた
行為をそんなに簡単に辞めることは、
やはり不可能でしか無かったのだ。
血が滴り落ちるのをスマホの
カメラで撮影しながら、また切る。
その時だけイヤホンを外し、みんなが
お風呂の扉を開けた瞬間に辞めて
止血と後始末をする。
そうしてみんなが帰ってくる時には、
"いつも通り"の私だ。
そう、いつも通りを取り繕う。
偶にそんな風に会話を盗み聞きしながら。
そして、もう一つ嫌な現実がある。
昔から、ずっと寝れなかったのだ。
もうそんな生活に体は慣れきっているので
日頃の生活には特段支障は無いが、
やはり皆が寝静まってる中自分一人だけ
起きているというのも余計希死念慮を
増幅させるのだ。
そんな淡い希死念慮を抱きながら、今日もまた
寝落ちするまでぼんやりとしていた。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!