第28話

参考資料2・天使と怪獣
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2025/04/01 03:00 更新
またバレないように部屋を抜け出した。
ここ最近はほぼ毎日同じように部屋を

抜け出して資料を見ているからか、

もうバレないかというドキドキも消えて

そそくさと移動することに慣れてきていた。


(なまえ)
あなた
失礼しま〜す……


どうせ誰もいないだろうが、一応

そう一声掛けてから部屋に入る。

またまた古い資料を読み漁っていると、

目に止まる頁があった。


(なまえ)
あなた
【御伽草子】……?


日本昔話の元になったものが多い

とされているものが何故ここに、

そう思い開いてみれば、世間一般では

全く見たことのない内容ばかりであった。


しかも都合よく全ての昔の言葉遣いが治されている。

パラパラと捲っていくと、目に止まる

頁を見つけ、つい読み込んでしまった。





























      【 最期を告げし優しき声 】
人 が 関 わ れ ぬ 天 界 に は 、 天 使 が い る 。
ど れ だ け 人 だ と 思 い 込 ん で い て も 、 天 界 に 関   わ れ る と い う こ と は 人 な ら ざ る も の な の だ 。 
人 な ら ざ る も の で あ れ ば 、 妖 、怪 獣 、天 使 、神 、ど の よ う な 種 族 だ っ て 関 わ れ る 。
そ れ が 悪 で あ っ て も 、善 で あ っ て も だ 。
そ れ に よ っ て 、天 界 が 穢 れ る こ と が 何 千 年 に一 度 あ る 。
た だ 、美 し き 容 姿 を 持 ち 神 に も 並 ぶ 力 を 持 つ も の が 、毎 回 そ れ を 鎮 め る の だ 。
そ の 天 の 者 は 、優 し き 声 を し て い る そ う で 、 死 者 や 人 な ら ざ る も の に 優 し き 声 で  " 最期 " を伝 え る の だ 。
た だ 、そ の 天 の 者 す ら も 鎮 め き れ ぬ 怪 獣 が 、人 の 蔓 延 る 世 へ と 溢 れ 出 る 。
そ れ が 近 頃 の 日 本 だ 。


























(なまえ)
あなた
これは…日本に怪獣が出現するようになった元の話ってこと……?

(なまえ)
あなた
(  でも一般的には地底や地底湖から出現するという説が一番信じられているけれど……  )
(なまえ)
あなた
どういうこと……?

(なまえ)
あなた
(  それに、この『優しき声』についても気になる…  )
(なまえ)
あなた
(  私が聴いた『暖かい声』との関係性…  )

(なまえ)
あなた
うーん……


途轍もなく重要な話でありなからも

難しすぎて頭を唸らせていると、

不意に風を切る音が聞こえてくる。


(なまえ)
あなた
(  ずっと集中していて気づかなかった…  )


試しに音の出る方向へと向かって

いくと、そこでは保科副隊長が

訓練をしていた。


保科宗四郎
保科宗四郎
…誰や
(なまえ)
あなた
ビクッ


少し覗き見をしていると、瞬時に

そう低い声で言われ萎縮しながらも

声を上げて近寄る。


(なまえ)
あなた
わ、私です、保科副隊長
保科宗四郎
保科宗四郎
ん?ああ!あなたの名字か!


そうすると、一瞬でさっきの雰囲気は

消え去り、いつもの副隊長に戻った。


保科宗四郎
保科宗四郎
や、というよりまだお前起きとったんか!はよ部屋に戻りやー!
(なまえ)
あなた
そ、そういう副隊長だって訓練してるじゃないですか!
保科宗四郎
保科宗四郎
はあ……ま、ごもっともやけどな、新人はまだまだ体力つけてかなあかんねん。
(なまえ)
あなた
確かに、体力をつけないといけない点についてはそうですよね……
保科宗四郎
保科宗四郎
だから、今日はもう僕も終わりにするから、あなたの名字も部屋に戻りや
(なまえ)
あなた
は〜い…
保科宗四郎
保科宗四郎
おやすみ、あなたの名字
(なまえ)
あなた
はい、おやすみなさい、副隊長


そう言って二人して部屋に戻っていくのであった。


保科宗四郎
保科宗四郎
(  あなたの名字とおやすみって言い合うの、なんか嬉しいな……  )


小此木このみ
小此木このみ
今回もまたあなたの名字さんの秘密について探る為のお話でしたね!
小此木このみ
小此木このみ
馬鹿作者が適当につくった物語なので、少々拙い部分があるかもしれませんね……
小此木このみ
小此木このみ
でも、このお話が彼女の正体の解明のヒントになっていることは確かです!!
小此木このみ
小此木このみ
それでは、また明日も楽しみにしてくださいね!

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