____テレビの中に、兄がいる。
私は、それが自慢だ。
歌って踊って、笑顔でファンサして。
アイドルってすごいなぁ、と思う。
その兄が、まさか____行方をくらましているとは思いもよらず。
私の名前は、望月詩。
アイドルの兄をもつ、中学2年生。
アイドルの兄とは___望月律。
『ミライSTORY』、略して『ミラスト』に所属している。
この子は海堂日菜子ちゃん。
海堂グループという有名な会社のお嬢様なんだ。
私が通うこの学校は普通の中学校なんだけど、社会勉強ということで、日菜子ちゃんも通っているらしい。
お兄ちゃん____望月律がアイドルだということは、日菜子ちゃんには内緒にしている。
心苦しいんだけどね。
ここから離れた、アイドル育成のための学校に通っている律。
律の通う学校は、メールが禁止されているらしく。
月に一度、電話をかけていいという日以外は、家族に連絡ができないらしい。
そんなこんなで先生がやってきて、朝の会が始まった。
______放課後。
教室を去っていく日菜子ちゃんの後ろ姿をみやり、私も帰る支度をはじめた。
学校から出て、夜ご飯のメニューを考えていると。
後ろから、声をかけられた。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。