あ…そろそろ時間か。
帰りたくないな…。
家に帰ればまたいつも通りの普通を過ごさないといけない。
あれ、凍麗、顔が暗いけど何かあったの?
あ…いや、なんでも。
…なにか隠してるでしょ?
…いや、何も。
嘘だ!
だっていつも凍麗が隠し事をするとき手を隠すことが多いもん!
…たしかに。
何かあったの…?
みんなに話せば楽になるかもしれない…。
でも、みんなに迷惑はかけたくない。
話すべきか、話さぬべきか…
…無理に言わなくてもいい。
でも、本当に辛いなら教えて欲しい…!
迷惑になるとか考えるな!
だって、俺何回も課題とかで迷惑かけたし!
自信満々に言うことでは無いけどね…
まあでも、私もおんなじ!
力になりたい!
いいのか…本当に?
もちろんだ!
そのための幼なじみ兼親友だろ!
実はな…
俺の親は外面だけはいい。
それは幼なじみも対象だ。
本当は俺を金としか見てない。
だって勉強だけやればいいと言って部活の参加を拒否して、さらに友達も管理されている。
咲良や陽乃十、あなたの下の名前は頭がいいから許可されてるが、神戸と椿月の存在が知られたらなにをされるかわからない。
みんなのために隠し続けた真実だ。
これで一通り話した。
嘘だと思ってもいい。
でも、もし…もし協力してくれるなら話す方がいいと思った。
…ったんだよ
?なんだ?
なんでもっと早く言わなかったんだよ!!
絶対に助けられたのに!
陽乃十、落ち着いて。
隠してくれたのは守ってくれてたからだ。
でも、やっぱり僕も聞いたあとは陽乃十と同じことを思った。
私も…!
私も…。
ツバキも…!
皆同じ気持ちのようだな!
作戦会議だ!!
まて、俺は門限が…
それを破るんだよ!
そこでちゃんとみんなで話す!
それでも納得できて無さそうだったら…逃げるぞ!
逃げるってどこに…
俺の家に決まってんだろ!
でも、それは…
ピーンポーン
すみませーん、凍麗っていますか〜?
っ!!
今すぐ逃げて!
ここは私が守るから!
えっでもちょっ、
いいから!!
…本当に良かったのだろうか。
逃げ出してきて…
何とか説得できた〜。
また何かあったら教えて!
陽乃十の家で暫くは過ごした方が良さそうだね!
そうだね…!
陽乃十!!
凍麗くんのことはわかったけど、課題のことはまだ理解してないからね!!
あっやべ
…はぁ、仕方ないから俺が見るよ。
おっ、さっすが〜凍麗さ〜ん!(ニヤニヤ)
っ、からかうなよ!!
…まあ、さっきより楽しそうね…。
そうだね…!安心して過ごせそうで良かった〜!
やっぱり咲良ちゃんは天然?
(これがモテる秘訣か…メモメモ)
椿月今日ずっとメモとってるわね…
(良かったね、正直者になれて)
作者の一言
見てくださってありがとうございます!
凍麗くんの意外な点がでるように書きました!
次回は火神家の新たな日常を書きます!
明日の18時予定です!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。