シュアオッパは少し遠くから私たちに声をかけてきてくれた。スングァナは、わざわざ私たちの近くまで来て、ミョンホの顔を覗き込みながら、喋りかけてきた。
シュアオッパが笑って軽く謝ってきたから尚更イラついた。だめだわたし眠すぎるからイラつきやすくなってる落ち着こう。
深呼吸をしていたら、モニター室からウォヌオッパが出てきた。
ウォヌオッパもすごく眠そう。そりゃそうだ。わたしとウォヌオッパで後始末頑張ったんだから。
そしてウォヌオッパはわたしの顔を見て気の毒そうな目をしていった。
たく、どれだけわたしが昨日苦労したか知らないくせに。まぁいいや、リーダーの言うことは絶対だ。大人しく聞こう。
でもまぁよくハニオッパがリーダーで成り立ってると思うよ。なんせ私たち7人は体力がないもんだから、あまり長期戦はしたくない。そして私は体力だけじゃなく運動神経もそこまでよく無いから、現場には行かない。演技力も壊滅的だし。まぁ、後始末はしないといけないけど。
基本わたしとウォヌオッパは、指示、後始末担当。
体力は無いけど運動神経はいいハニオッパと、そこそこどっちもあるシュアオッパ、ミョンホは潜入担当。たまに代理でスングァナが入ったりするけど。そしてウジオッパは、スパイ専用機械の開発とか、戦闘器の開発とか、まぁその他諸々やってくれてる。それで昨日はシュアオッパと、ハニオッパが好き勝手やってくれちゃったおかげで、今このザマだ。
しばらく頭の中でぐるぐる考え込んでいたら、いつのまにかハニオッパが話していたみたいで。大事な話っぽかったけど、全然耳に入ってこなかった。
私がぼっーーとしてて話を聞いていなかったら、ハニオッパがでっかい声で何か言っていた。
最初は意識が朦朧としていて全く言葉の意味が理解できなかったが、その言葉で脳が冴えてきた。そしてその言葉を理解した時。
無意識にこの言葉が出ていた。だって理解できないんだもん。なんでわたし1人で指示役をやらなきゃいけないわけ??ここまでの経緯に至った話をわたしは聞いていなかったから、脳が混乱してパニックになっていた。
とりあえず、できないけどやるしかないと言うことはわかった。でもなんでわざわざ今までよりも多い人数で潜入しないといけないのかがわからなかった。だからとりあえず聞いてみることにした。
えっ待ってなんの答えにもなってないけど。それがなんで潜入人数と関係があるわけ??余計訳わかんなくなってしまい、無意識に口が開いていた。
そのあと、わたしはウォヌオッパと、シュアオッパの長ったらしい説明を聞いた。短くまとめると、そのマフィアのボスに4人はハニートラップを仕掛けるとのこと。そして、頃合いを見て4人で、仕留めるらしい。だいぶ無茶だし長期戦になりそう、男ってバレたらどうすんだろう。とか色々な疑問が浮かんだが、このオッパたちなら女装めっちゃ似合いそう。でもそんな簡単に仕留められるような相手じゃないから、スパイのTOPと手を組むらしい。
それでわたしを指示担当にしたのも、わたしをそこの侍女として雇って、オッパたちオンニたち?のお世話係をさせるためらしい。侍女は学生でも怪しまれないらしいので、スングァナ、ミョンホもわたしと同様オッパたちの侍女として潜入するんだって。あっちなみに、ミョンホもスングァナも女装しないといけないらしい。オッパたちいわく、女性のお世話係は女の人しかできないんだって。私はオッパたちがそこまで考えているのが、まだ女装してないくせにもう役に入り込んでるのすごいななんて感心してしまう。
つまり結局私たちも潜入するにはするんじゃん。
ただオッパたちは長期間アジトにも戻らないでそこで生活することになるから、詳しい話も作戦会議もなにもできない。
私たち3人だけ取り残されてなにをやれってんのさ。
シュアオッパが目をうるうるさせながら私に上目遣いでお願いをしてきた。こんなに純粋無垢な瞳をしているのに、言い出すことはいつもサイコパスだからほんとに怖い。なにを言い出すんだと怯えていたら、ハニオッパがいった。
なんだか大変なことになりそうだ。
ごめんなさい!!言い忘れたんですけど、クチルズ(あなたもふくむ)、マンネズ以外はみんな大人です!!


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!