第9話

この気持ちに名前を付けて(Ronald)②
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2024/02/18 05:00 更新
これは、私が子供の頃の話である。
A i n s w o r t h
A i n s w o r t h
母様。私、あの子と遊びに行きたいんです。よろしいですか?
そういうと、母様は手を上にあげ、私の頬を叩く。
A i n s w o r t h
A i n s w o r t h
いッ……た………
あなた、何考えてるの!!マグルと遊びに行くなんて有り得ないわ!!だいたい、あなたは頭が悪いんだから、もっと魔法界について勉強しないといけないのよ!遊んでいる暇なんて、ある訳ないでしょう!!!!
はぁ、あなたも何か言ってよ……
…………
父様は、母様より「ちすじ」が下だから、逆らえないらしい。私にはよく分からない。だけど、これが分からないのも、私がしっかり勉強をしないせいだ。
……この子を連れてって!!今日はみっちり勉強よ!!!!!
使用人
は、はい、奥様。
そう言って私の手をひいて、勉強部屋に行く。その日は夕食抜きで、必死に、必死に勉強をした。
私の母様はヒステリックだ。いわゆる「純血主義」というもので、私が近所のマグルの子と遊ぼうとすると、気が済むまで私をサンドバッグのように扱った。母様に逆らうと、使用人はもちろん、父様までも追い出されてしまう。私のために動いてくれる大人なんて、誰1人いなかった。
この話はチョウしか知らない。信用出来る人がチョウ以外いなかったからだ。私に唯一「友情」という愛を注いでくれた。
だが、恋愛感情については、全く分からない。両親とは縁を切ったからこそ言うが、私は両親のような夫婦にはなりたくない。どちらかが極端に偉くて、権力を振りかざして生きている。もう片方は怯えながら毎日を過ごす。何が楽しいんだろうか。


A i n s w o r t h
A i n s w o r t h
私、ダンスパーティーは欠席するわ。パートナーが見つかる気がしないし、恋愛ってよく分からないもの。
C h o
C h o
……じゃあ、ダンスパーティーの日までに、私と一緒にパートナーを見つけない?
A i n s w o r t h
A i n s w o r t h
チョウ、話聞いてた?私は、欠席するって言ったでしょう。
C h o
C h o
それじゃあ勿体ないわ!あなた、とっても綺麗な顔してるもの。それに、スタイルもいいし!
A i n s w o r t h
A i n s w o r t h
でも、チョウ。私、本当に恋愛には興味がなくて…
C h o
C h o
やってみるだけやってみましょうよ!それであなたが恋愛に興味がわけば良いし、もしわかなかったらそれはそれでしょうがないじゃない!それに、あなたの人見知りが治るきっかけにもなるかもしれないわよ!
C h o
C h o
ね、やってみましょう!
チョウのお願いは断れない。
A i n s w o r t h
A i n s w o r t h
わ、分かったわよ……。
C h o
C h o
よしっ!そうとなればまず、朝食が終わったら、部屋で作戦会議よ!
A i n s w o r t h
A i n s w o r t h
さ、作戦会議…!?そんな大袈裟な……
チョウは目を輝かせて張り切っていたが、私は乗り気ではなかった。

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