第2話

世にも奇妙な彼ら。
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2019/04/01 08:13
私は大きな鞄を持ってお屋敷の前で止まった。

今日からこの大きな祖母の家に過ごす事になる。

私はワクワクしながら大きな扉を開ける。

その瞬間私の顔面にクッションが当たった。
あなた
あなた
い…痛ッ !!
田中 圭
田中 圭
わ…ごめん!!
クッションを拾って私の前に立つ背の高い男性。
三浦 春馬
三浦 春馬
お客さん、?
クッションの持つ男性の後ろから顔を覗かせるまた背の高い男性…。
あなた
あなた
あの…おばあちゃん…は?
城田 優
城田 優
お待ちしておりました。こちらです。
さっきの2人を押し退け、私をある部屋に案内するとても背の高い…羊?!

よく見ると頭から羊のような角が生えている……。


『あら。よく来たね!見ないうちに大きくなって…大変だったでしょ?』
あなた
あなた
おばあちゃん!!
私はおばあちゃんと抱きしめあった。
あなた
あなた
おばあちゃん…男の人達誰…?
『おぉ、圭と春馬に会ったのか!彼らは魔界の生物なんだ。』
おばあちゃんの言葉に私は首を傾げる。
『詳しくはこの城田に聞きなさい。面倒も見てくれる。私はしばらくここを空けるから、宜しく頼むよ!』
そう言っておばあちゃんは私を城田という男の人に押し付けた。
城田 優
城田 優
かしこまりました。ではこちらへ。
私をゆっくりエスコートしてくれる城田さん。

大きなリビングに向かうとさっきより人数が増えていた。
あなた
あなた
あれ…私の荷物。
城田 優
城田 優
先程運びました。そろそろ夕食時間です。
そう言って私をイスに座らせた。
城田 優
城田 優
では…ご挨拶を。私はこのお屋敷の執事をしています。羊の獣人、城田優です。
あなた
あなた
羊…の獣人?
城田さんに聞こうとした時。既に座っていた人が割り込んで来た。
田中 圭
田中 圭
さっきはごめん!俺はこう見えて悪魔の田中圭!宜しくな!
悪魔……?
三浦 春馬
三浦 春馬
俺も圭と同じ悪魔の三浦春馬!色々とこの世界の事教えて欲しいな…?
爽やかに微笑むこの人も悪魔……?
瀬戸 康史
瀬戸 康史
僕は黒鳥の半獣、瀬戸康史。食に関しては任せてね?
私の前に美味しそうな料理を置いてくれる優しいこの人の背中には大きくて綺麗な羽がついていた。
坂口 健太郎
坂口 健太郎
僕は…人間と悪魔のハーフの半魔。
坂口健太郎…宜しくね?
本から少し顔を出して挨拶する男の人も…悪魔?ハーフ…?
岡田 将生
岡田 将生
え…あ…僕は狐の獣人、岡田将生。
良かったら…仲良くして欲しいです…
少し恥ずかしそうに自己紹介した男の人の狐の耳、可愛い…
綾野 剛
綾野 剛
俺は死神の綾野剛。
で、こっちは狼の半獣、菅田将暉。
黒い手袋が特徴的な男の人は銀色の耳が生えた男の人も紹介した。

狼の男の人は1度もこちらを見なかった。
あなた
あなた
わ…私は有栖川あなたです。今日から宜しくお願いします!
城田 優
城田 優
いきなりのこのような紹介で理解出来ないと思いますが…宜しくお願い致します。
城田さんもイスに座ると、手を合わせて皆食べ始めた。
あなた
あなた
わ…美味しい!!
瀬戸 康史
瀬戸 康史
本当?!嬉しい…!
田中 圭
田中 圭
あまり褒めると調子乗るからやめとけ。
そう言ってケロッと皆食べ終え、部屋に戻って行く。

残ってテレビを見ている人も居た。

テーブルに残っていたのは瀬戸くんと城田さん、岡田さん。

テレビの前に居たのは春馬さんと田中さん。
あなた
あなた
仲良いですね。あの2人
岡田 将生
岡田 将生
兄弟みたいな仲の良さかな…?
その時瀬戸くんは紙を取り出し私の前に座る。
瀬戸 康史
瀬戸 康史
好きな食べ物は?
あなた
あなた
え…えっと…オムライスかな?
瀬戸 康史
瀬戸 康史
オムライス……。
岡田さんも瀬戸さんも首を傾げる。
岡田 将生
岡田 将生
何それ…美味しいの?
あなた
あなた
え?!美味しいよ?
瀬戸 康史
瀬戸 康史
作り方教えて!
あなた
あなた
うん!
ウキウキしながらお皿を片付け始める瀬戸くん。

その時城田さんと目が合った。

そして、私の顎を掴む。
あなた
あなた
し……城田さん…?!
城田 優
城田 優
気味が悪いとでも思っているか?
あなた
あなた
え……?
その時目の前の城田さんは黒い毛に包まれ羊に変身した。
城田 優
城田 優
羊が喋る。気持ち悪いだろう。
人間は皆そう言う。お前もだろ
あなた
あなた
わ……私は……
その時城田の手を掴んだのは岡田くん。
岡田 将生
岡田 将生
そんな事あなたちゃんは思ってないよ。
そう言って城田さんは元の姿に戻って手を離す。
城田 優
城田 優
何故…?
あなた
あなた
え……?
三浦 春馬
三浦 春馬
僕らの中には人間に酷い扱いを受けたりしてて人間が嫌いな奴も居る。菅田は特に。
あなた
あなた
そうなんだ……。
だからあの時1度も見てくれなかったんだ。
あなた
あなた
私は、皆さんの事気味が悪いとか思ってないです。逆に、見た事が無いから興味があります。
もっと皆さんと仲良くしたいです!
私は立ち上がって皆に向かって言った。

皆目を丸くして私を見た。
田中 圭
田中 圭
やっぱりお前面白いな!笑笑
三浦 春馬
三浦 春馬
俺ももっと君の事知りたいし!
瀬戸 康史
瀬戸 康史
色々な料理教えてくれ!
岡田 将生
岡田 将生
僕は…海が見てみたいな?
と皆私の側にやって来て周りを囲んだ。

その間から手が伸びてきて私の腕を掴んだ城田さん。

そのまま彼は跪き頭を下げる。
城田 優
城田 優
申し訳ございません。執事如きがお嬢様に失礼な事を……。なんとお詫びすれば……
あなた
あなた
だ…大丈夫です!頭上げてください!!
あたふたしていたその時…
坂口 健太郎
坂口 健太郎
僕は…図書館に行ってみたい。
綾野 剛
綾野 剛
じゃあ…寿司食いたい。
あとの3人も部屋から出てきた。

城田さんは頭をあげて私の手を離した。
岡田 将生
岡田 将生
菅田くんは…?
菅田 将暉
菅田 将暉
ゲーセン。連れてけ
綺麗な顔…。
あなた
あなた
じゃ…じゃあ皆が行きたい所行こ!
田中 圭
田中 圭
俺どうしよっかな…
皆ワクワクと話している。

あれ…?城田さんの姿が無い。

私はリビングから出て長い廊下を走った。

どこだろう……。

中庭のベンチに腰をかける城田さんの姿を見つけた。






あなた
あなた
城田さん!
私が名前を呼ぶと慌てて立ち上がる城田さん。
城田 優
城田 優
夜は冷え込みます。あなたさんは中に居てください。
あなた
あなた
城田さんは…どこに行きたいですか?
城田 優
城田 優
私は…あなたさんにお任せします。
あなた
あなた
城田さん……何か…抱えてませんか?
城田 優
城田 優
え…?
私はさっきの敬語が抜けた城田さんを見て思った。

この人何か抱えてる。人間に対して何か嫌な事があると思った。
あなた
あなた
やっぱり…人間は嫌いですか?
城田 優
城田 優
私は…人間に対して恨みというものはありません。
あなた
あなた
え…?じゃあ…
城田 優
城田 優
私はこの世界に来てすぐにある女の人に拾われました。勿論執事として……
私は城田さんと座り直して城田さんの昔話を聞いた……。

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