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第2話

メイド長と南専属の執事
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2023/10/07 04:03
灰原 竜
あぁ、それはね…
灰原 竜
実は、君を南専属の執事にしようと思っていてね
速水 翔太
速水 翔太
…はい?
「ほぼお嬢様の専属みたいなことしてるんですが?」と言わなかった俺を褒めるか殴ってくれ(((
灰原 竜
ほら、今までメイド長に任せていただろう?
速水 翔太
速水 翔太
確かに…そうですね…
灰原 竜
そしたら南が…
速水 翔太
速水 翔太
?お嬢様が…?
灰原 竜
メイド長じゃなくて翔太くんがいいと駄々をこねて…
あぁ、なるほど…と思いながら南の方を見た。
速水 翔太
速水 翔太
…まぁ、お嬢様が俺をご指名したのなら…快く引き受けいたしますよ
灰原 竜
本当かい!いやぁ…ありがとう…ありがとう翔太くん
速水 翔太
速水 翔太
いえいえ
俺は微笑みながらそう言った。
灰原 南
灰原 南
これでもう…
速水 翔太
速水 翔太
…?お嬢様…?
灰原 南
灰原 南
…!…別に
南は何かを言っていたが「別に」と言われてしまったので、それ以上聞かないことにした。
灰原 竜
では、明日からよろしくね
速水 翔太
速水 翔太
はい、わかりました。では…失礼いたします
俺はそう言い、お辞儀をしてから部屋を出た。
速水 翔太
速水 翔太
…まじかよ
部屋から出た俺はそう言いながら廊下を歩く。
灰原 南
灰原 南
翔太!
速水 翔太
速水 翔太
!?お、お嬢様!?!?
灰原 南
灰原 南
私、翔太の仕事姿見たいからついて行く!
速水 翔太
速水 翔太
(嘘だろおい…)
速水 翔太
速水 翔太
…まぁ、いいですけど…邪魔だけはしないでくださいね…?
灰原 南
灰原 南
うん!
俺はそう言い、南と一緒に行動することにした。
速水 翔太
速水 翔太
…チッ…またメイド長の野郎…
灰原 南
灰原 南
……
俺は時々そんなことを言いながらも仕事を続けた。
MOB
あら、お嬢様…なぜ翔太についているのですか?
灰原 南
灰原 南
あ、璃摩りま
璃摩とはメイド長の名前らしい…。いや、俺も初めて知った。
速水 翔太
速水 翔太
…あの、メイド長…?仕事、適当すぎませんか…?
MOB
あら、私はお嬢様のことがあって忙しいのよ
灰原 南
灰原 南
…嘘ばっかり
MOB
…は?
メイド長がそう言うと、南が突然怒り出した。
灰原 南
灰原 南
私のことで忙しい?嘘言わないでよ!
灰原 南
灰原 南
だいたい、璃摩!あんたは私のことなんて何っにもやってくれなかったじゃない!
灰原 南
灰原 南
私は最低限、自分で出来ることはやっている。でも私が学校に行っている時はあんたに任せていた!
灰原 南
灰原 南
部屋に戻ってきたら驚いたよ、あんた…私の部屋を荒らすだけ荒らしたじゃない!
速水 翔太
速水 翔太
……は?
俺はそれを聞き、怒りがふつふつと湧いてきた。
灰原 南
灰原 南
それに!私の大切にしていたぬいぐるみをズタズタにされた時!
あんたは「小学生のくせに人形遊びなんて気持ち悪い」って…!
話をし続けている南の頬にキラリと光る何かがこぼれ落ちた。
灰原 南
灰原 南
あれは…仕事で忙しいお父さんとお母さんがッ…買ってくれた…もの…なのに…
MOB
なっ…あ、あれは…旦那様と奥様が買ったものだったの…!?!?
メイド長は焦っていた。そりゃそうだろうな…。
速水 翔太
速水 翔太
…お嬢様
俺は南のことを抱きしめた。
灰原 南
灰原 南
う…うぅ…翔太ぁ…
速水 翔太
速水 翔太
大丈夫です…大丈夫ですよ…
俺は抱きしめながら南の頭を撫でる。
速水 翔太
速水 翔太
…メイド長、これは旦那様と奥様に報告させてもらいます
俺は真っ直ぐメイド長を見ながらそう言った。
MOB
…!はっwあんたなんかが出来るわけないでしょw
MOB
勝手にしなさいwww
そう言いながらメイド長はどこかへ行ってしまった。
速水 翔太
速水 翔太
あいつ…
灰原 南
灰原 南
グスッ…うぅ…
速水 翔太
速水 翔太
…!
まずは南の方からだな…。と思った俺は南が泣き止むまで抱きしめた。
…やっべぇぇ…メイド長書いてて「:(  #´°ω°` ):イラッ」ってなった←
じゃ、またね〜

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