司と別れ 、玄関に入る
置いてある靴は4足
父と母が家にいるのだろう 。父と母が履く革靴が2足ずつ置いてある
久しぶりに見たと思いながらも 、自室へ足を進める
自室は 、家の1番奥の南側にあり 日当たりもそこまで良くない暗い部屋だ
そんな部屋が一番落ち着く
あそこに行って1番最初に思ったのは それ だ
『 途切れなく人が笑っていた 』
「 きれい 」な場所だった
笑えない冗談だ
「 人が笑っているのが好き 」と言う人間が 、笑えないだなんて
そんな僕に着いてくる あの子たちは “ 本当の僕 ” を見たらどう思うだろうか
醜く
貪欲で
どす黒く
歪な愛を求める
汚い自分
「 白髪の綺麗なお兄さんだったよ! 」とえむは傘を傘立てに立てながら言った
そしてひなた は びしょ濡れのえむにタオルを渡した
この場にいるえむ以外はこう思った
『 「 しゅばばーん 」、? 』
えむはきっとスピーディーに解決できたことをい伝えたいのだろう
えむの電話相手がそう切り出す
『 月宮 涼夏 』えむの幼い頃からの友人で 、鳳グループと並ぶほどの経済力を持っている 月宮グループの跡取り だ
えむが「 白髪のお兄さん 」と言ったその時 、涼夏が反応した
何か思い当たる節でもあるのだろうか
その言葉を聞き 、えむは電話を切った
そして 、深く眠りについた ____















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!