第11話

第十楽章
356
2025/07/21 13:00 更新

司と別れ  、玄関に入る


置いてある靴は4足

父と母が家にいるのだろう 。父と母が履く革靴が2足ずつ置いてある

久しぶりに見たと思いながらも 、自室へ足を進める

青柳 (なまえ:下の名前)
青柳 あなたの下の名前
( 偶然 鉢合わせしないようにしよう )


自室は 、家の1番奥の南側にあり 日当たりもそこまで良くない暗い部屋だ

そんな部屋が一番落ち着く

青柳 (なまえ:下の名前)
青柳 あなたの下の名前
( 久しぶりにあそこフェニックスワンダーランドに行った )
青柳 (なまえ:下の名前)
青柳 あなたの下の名前
( 何年ぶりだったろうか )


青柳 (なまえ:下の名前)
青柳 あなたの下の名前
( …… やっぱり落ち着く )


あそこに行って1番最初に思ったのは それ だ


『 途切れなく人が笑っていた 』


「 きれい 」な場所だった

青柳 (なまえ:下の名前)
青柳 あなたの下の名前
あの 笑顔 を創っていた僕は …
青柳 (なまえ:下の名前)
青柳 あなたの下の名前
今は笑えもしない


笑えない冗談だ

「 人が笑っているのが好き 」と言う人間が 、笑えないだなんて

青柳 (なまえ:下の名前)
青柳 あなたの下の名前
なんとも滑稽極まりない ……


そんな僕に着いてくる あの子たちは “ 本当の僕 ” を見たらどう思うだろうか

青柳 (なまえ:下の名前)
青柳 あなたの下の名前
( 類も知らない 、冴くんも知らない )
青柳 (なまえ:下の名前)
青柳 あなたの下の名前
( 司だけが知っている 本当の僕 )


醜く

貪欲で

どす黒く

歪な愛を求める

汚い自分

青柳 (なまえ:下の名前)
青柳 あなたの下の名前
ああ …
青柳 (なまえ:下の名前)
青柳 あなたの下の名前
本当にこんな自分が大嫌いだ


えむ
えむ
たっだいま〜!!

鳳 ひなた
えむ?!
鳳 ひなた
大丈夫?!
傘持っていかなかったけど ___
鳳 慶介
どうしたんだ 、その傘
えむ
えむ
司くんたちのお友達が貸してくれたの!


「 白髪の綺麗なお兄さんだったよ! 」とえむは傘を傘立てに立てながら言った

そしてひなた は びしょ濡れのえむにタオルを渡した

鳳 晶介
傘 持ってんのに
なんでそんなびしょ濡れなんだよ
えむ
えむ
司くんの傘探ししてたんだ
鳳 晶介
なんでまたそんなこと …
えむ
えむ
でもねでもね!
えむ
えむ
白髪のお兄さんが来たら しゅばばーん! って解決したんだ!


この場にいるえむ以外はこう思った

『 「 しゅばばーん 」、? 』

えむはきっとスピーディーに解決できたことをい伝えたいのだろう

鳳 ひなた
えむ 、言いたいことは分かったから
お風呂 先に入っちゃいな
えむ
えむ
は〜い!

えむ
えむ
( 後で “ 涼夏 ” ちゃんにも教えてあげようっと! )


月宮 涼夏
月宮 涼夏
< ___ で 、どうしたの? えむ


えむの電話相手がそう切り出す


『 月宮 涼夏 』えむの幼い頃からの友人で 、鳳グループと並ぶほどの経済力を持っている 月宮グループの跡取り だ

えむ
えむ
今日ね!ヒーローさんが来たんだよ! >
月宮 涼夏
月宮 涼夏
 < ヒーロー 、?
 今日 、ヒーローショーなんかあったっけ?
えむ
えむ
違うの 涼夏ちゃん! >
えむ
えむ
司くんがね 、傘を失くしちゃって … >
えむ
えむ
その時に ヒーロー みたいに傘を届けてくれたの! >
月宮 涼夏
月宮 涼夏
< どんな人?
えむ
えむ
 白髪のお兄さん だったよ! >

月宮 涼夏
月宮 涼夏
< 白髪のお兄さん … ねぇ ……


えむが「 白髪のお兄さん 」と言ったその時 、涼夏が反応した

何か思い当たる節でもあるのだろうか

月宮 涼夏
月宮 涼夏
< そうだ 、えむ
月宮 涼夏
月宮 涼夏
< 今度のコンクール聴きに来ない?
えむ
えむ
涼夏ちゃんの 演奏?! >
えむ
えむ
行く!! >
月宮 涼夏
月宮 涼夏
< 分かった 、場所はまた送るね
えむ
えむ
はーい! >

えむ
えむ
おやすみ!涼夏ちゃん! >
月宮 涼夏
月宮 涼夏
< いい夢を 、えむ


その言葉を聞き 、えむは電話を切った

そして 、深く眠りについた ____


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