第16話

第十四楽章
304
2025/10/14 14:00 更新



冬弥
冬弥
………( 眠








(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
冬弥 はクラシック好き?




いつか 、兄にそう問われたことがあった 。


かなり幼い頃だった 。


司先輩にも 、咲希さんにも会ったことがない頃だった 。


兄は 、“ 楽しそうな顔 ” だったのを覚えている 。



(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
きっと冬弥は  、
“ _____ ” を見つけられるんだろうね





兄はこの時 、なんと言ったのだろう 。


今思い返すと 、ひどく知りたい欲が溢れ出してくる 。


だが 、兄も覚えてはいないだろう 。



冬弥
冬弥
… 兄さんは クラシック が好き?




(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
好きさ  、この世ので1番
(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
  “ 大好き ”  なんだ








?¿
__や く _!_
?¿
とうや__
?¿
冬弥くん!




冬弥
冬弥
__ ん …
?¿
おはよう  、冬弥くん
冬弥
冬弥
か … KAITOさん?!


目を開けると目の前のスマホから『 KAITO さん 』が俺をのぞいていた

俺のことを心配するように 、いつもより真剣な顔をしている

KAITO
KAITO
よく眠れた?
冬弥
冬弥
…… はい  、昨日よりかは
KAITO
KAITO
  “ 隈 ”  すごいけど


昨日は何も言われなかったのに 、

彰人にも 、白石にも 、小豆沢にも 、誰にも気づかれなかったのに

気づかれてしまった

冬弥
冬弥
っ…
冬弥
冬弥
そんなことは … ない … です
KAITO
KAITO
… そっか( 笑
KAITO
KAITO
無理はしちゃ駄目だよ
冬弥
冬弥
無理なんて ____


KAITO
KAITO
彰人くん  、心配してたよ


突然 『 彰人 』 の名が KAITOさん から出てきて驚いた

「  心配してた  」 その言葉だけで胸が敷き詰められた

冬弥
冬弥
彰人が …
KAITO
KAITO
秘密にしてって言われたんだけど …

KAITO
KAITO
冬弥くんが帰った後  、
僕らにお願いしにきたんだ
KAITO
KAITO
「 冬弥の様子を見ていて欲しい 」って

KAITO
KAITO
だから みんな交代で
冬弥くんの様子を見てたんだよ


KAITOさんは 「  ちなみに僕が6番目  」 と自分を指差し言った

冬弥
冬弥
本当に無理なんてしていなくて …
冬弥
冬弥
ただ  、
昨日は少し体調が良くなかっただけで …

KAITO
KAITO
… そういうことにしといてあげるよ
KAITO
KAITO
僕  、頼りになるお兄さんだからさ!
冬弥
冬弥
…! ありがとうございます
冬弥
冬弥
じゃあまた  、放課後に
KAITO
KAITO
うん!待ってるね





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