いつか 、兄にそう問われたことがあった 。
かなり幼い頃だった 。
司先輩にも 、咲希さんにも会ったことがない頃だった 。
兄は 、“ 楽しそうな顔 ” だったのを覚えている 。
兄はこの時 、なんと言ったのだろう 。
今思い返すと 、ひどく知りたい欲が溢れ出してくる 。
だが 、兄も覚えてはいないだろう 。
目を開けると目の前のスマホから『 KAITO さん 』が俺をのぞいていた
俺のことを心配するように 、いつもより真剣な顔をしている
昨日は何も言われなかったのに 、
彰人にも 、白石にも 、小豆沢にも 、誰にも気づかれなかったのに
気づかれてしまった
突然 『 彰人 』 の名が KAITOさん から出てきて驚いた
「 心配してた 」 その言葉だけで胸が敷き詰められた
KAITOさんは 「 ちなみに僕が6番目 」 と自分を指差し言った










![# 攻略対象より悪役に惚れました . [ 冬司ver ]](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/463Ienje96SMnaxqeg7tvIaFh9p1/cover/01K566339R5TNCGP01WCWNSK9G_resized_240x340.jpg)





編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!