… なんだか まわりが ぜんぶ
まっしろだな
くうかんが ふわふわ してて 、
なんにも なくて … 。
… あれ 、 とおくに みえる
あかい ものは なんだろう ?
それは こちらに どんどん ちかづいてくる 。
ちいさいけれど 、 てには おさまらない 。
それは こちらに むかって こういった 。
ガバッと勢いよく身体を上げると、
おでこを抑えるシャオロン様の姿があった。
そして、僅かに視界の上に移る白いものと
シャオロン様の手にある包帯。
見ると、シャオロン様のおでこが
少し赤くなっている。
心做しか、自分のおでこも痛いような…。
壁にかけられた鏡で自分の姿を見ると、
頭に包帯がぐるぐると巻かれているも、
所々たらんと垂れている。
頭は全く痛くない。
…あれ、なんで私はこの医務室にいて、
頭が痛くないか聞かれているんだろう。
……あ、
軍兵に襲撃されて…。
ロボロ様が……。
シャオロン様は、一瞬険しい顔になったあと
すぐに笑顔になって、私の頭に手を乗せた。
シャオロン様の笑顔は優しかったけれど、
どこか「話を深堀りするな」と訴えかけるような
静かな圧を感じた。
暫く沈黙が漂ったあと、
シャオロン様のインカムが赤く光った。
インカムが赤く光るのは、
緊急を要するときや、非常事態など、
ごく稀な事態が発生する時。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。