……聞いてない……。儀式って何?というか、ブランがヤンキーみたいのだったらどうするんだろ……。
と思いながらレイに目を向けると、
「流石にそれはないだろ」と、つぶやく。
確かに。––––結晶のようなもの、とか聞いたけど、伝承が正しいとも言えないからね。
私たちは目を合わせ、扉を開けた。
–––––部屋
扉の先に在った–––––居たのは、あまりにも予想外で、
伝承からかけ離れた––––
幼い少女だった。
それ以外の特徴は、あまりにも白い。この少女だけ彩度が抜け落ちてしまったかのようだった。
ちら、とレイの方を見ると、死んだ魚のような目をしていた。
というか、
怪訝そうな顔–––詳しく言うならば、こいつ何を……っていう顔をしている。
つっこまれてしまったが、しょうがないと思う。
普通にロリだし。
べつに……
そんな私たちを目の前に、ブランはいつ話を切り出せば良いのかとオロオロしている。
なんでここでハモるんだか。
ブランは言いづらそうに宙に視線を彷徨わせ、少し申し訳なさそうに口を開いた。
レイは、ピアスのような金具がついている金のリズを耳につけた。
そういえばレイってネックレス系はつけないし持ってないよね。ピアスはだれかからもらったのか、耳に穴が空いていたけれども。
レイ曰く引っ掛けて首を怪我しそうだかららしい。
首にリズをかける。
胸元で輝く銀のリズを見て、少しわくわくした。
ブランは首を傾げ、少し考えてから
若干金と黄が被ってるような気が……
部屋はそこまで豪華、というほどでもないが。
なんだかおしゃれだなと思った。
ブランは相変わらずにこにこしている。
大きな本棚もあるけど、やけに分厚い本、?ばっかりで面白くなさそう。レイは好きかも。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!