ぐちつぼ視点通話を切って墓の中に入っていくと、大きな扉と石碑があった。
と言いながらも扉に近付いていくこんそめ。
石碑の前にしゃがむ。
…。
窪みに手をかけるげんぴょん。
早く扉の向こうを見たかったのもあり親指を噛んで傷をつけ、グッと窪みに押し付けた。
しばらくすると血が溜まり、扉がゆっくり開いていく。
扉の向こうでは、強風が吹き荒れている。
確かにそこだけ風が弱い、台風の目のようなところに謎の水晶のようなものがある。

突然風がより強まった。
思考が追いついていない焼きパンを咄嗟に引き寄せる。
シュッ!
危なかった…さっきまで焼きパンが立っていたところは激しい風で抉れている。
急に俺らの目の前に現れたのは、鋭い目線の緑色の竜だった。
竜の殺気が強まる。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!