…揺れで目が覚める
ここは一体…?
空は赤黒く、雲には目がありあなたの一人称(私や僕など)を見ている
……あなたの一人称(私や僕など)はついさっき、何をしていたんだっけ…
ふいに抱き方を変えられ、スカイの顔が見えなくなってしまった…
俗に言う たて抱き…かな?
ついさっきまで走っていたようで、心臓の音がと荒んだ息がよく聞こえる
なんなら少し……泣いてもいる?
あなたの一人称(私や僕など)の無意識に出した声にスカイは はっ としたような声を出し、あなたの一人称(私や僕など)達の間にしばらく沈黙が続く
ぽんぽん、と頭を撫でられる
……なんだか少し安心した
……この灰色の体は…グレー?
なんだか思い出すのに時間がかかるな……
声が出せない代わりに頷く
今はこう思われててもいいか、後で弁明しよう
グレーは気まずそうに口篭る
場の空気が凍りつく
あなたの一人称(私や僕など)からにはよく見えないけど…
スカイ達からみて真正面の方向ら辺に、
誰かがいるらしい
すぐさま2人は別方向に走りだす
その時に見えた光景はまさに阿鼻叫喚の地獄
首吊りだったり、頭が欠けていたり、
バイザーから目が出てたり、
異形みたいに顎が凄い引き伸ばされていたり…
目の前に見えるウェンダは白色の毛が赤く
染まっていて不気味な笑みを浮かべている
まるでこの光景が楽しそうに笑っている彼女の手にあったのは
長い鉄パイプだった
狙いは恐らく…というか確実にスカイ
多分ペースを落としてるから
投げて頭をぶち抜くつもりなんだろう
……あなたの一人称(私や僕など)には何ができる?
……大きく息を吸い、吐く
ウェンダが勢いよく投げた鉄パイプが
スカイめがけて飛んでくる
…今だ
あなたの一人称(私や僕など)が泣くと同時に胸辺りを勢いよく叩く
いきなり叩かれたスカイが
反射で体を屈ませると、鉄パイプがあなたの一人称(私や僕など)達の前を通り過ぎ地面に突き刺さった
ウェンダは部が悪そうに舌打ちをする
よし、取り敢えずは安心
……この声で、多分来るんじゃないかな?
保安官。
彼は人助けが趣味で困ったような声が
聞こえたらすぐ駆けつけに行く……という話があった辺り耳がいいんじゃないかなって思って
……的中したな…
2人が話している隙にスカイが走りだす
その時だった
体が突き抜かれた感覚がした
まってまって、いたいいたいいたい!
ああ、スカイも突き抜かれたのか……
意識がぼんやりしてきた……
段々、あたまが回らなくなってくる
あぁ、あなたの一人称(私や僕など)ってここまでの人間だったんだなぁ…
カランカランカラン……













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!