スイーツを食べ終わり、僕達はデパートで各々買い物に行くことになった。
どうしよう、1人になっちゃった⋯。いい店あるかな〜、お金も正直心配なんだけど
ゲーム用品の店を通り過ぎる。トラゾーさんとクロノアさんだったら、2人はいつも同じ店で買ってて。選んでる時の2人って面白いんだよな〜、すっごく真剣な顔して、後で写真撮って見せたら顔が真っ赤っ赤になって。
丁度良い。どーせ残りの使い道にも困ってたところだし、ここにしよう。
元々付けていたドクロのネックレスにそっくり。それに、鍵を中に入れたいっていう思いもあったし。お金もこれならいける。
弄るのには、少し時間がかかるようだ。当然か、新しいチャームを付けるんだから。それまでどうしてよう。
僕の頭は遂に壊れだしたかもしれない
化粧室に入る。びっくりしたような目でこちらを見てくる。駄目じゃん。
ガラスに写った僕を、我ながらおかしい奴だとは思うが、まじまじと見てみる。まさかこの年でこーゆー服を着ることになるとは思わなかった。でも、やっぱり元々着てた服が一番落ち着く。
ここに来て、7時間は経った。そろそろ異世界転生を疑ったほうが良いのだろうか。
⋯?僕は今⋯認めたくないって言った?
あれ?というか何で⋯
涙が、出てくるの⋯?
⋯ああ。
やっぱり認めたくない。信じたくない。でも体は正直だ。
道端で泣いてる僕は、はたから見たらずっとヤバイやつだろう。
何で飛び降りちゃったんだろう。何で思い留められなかったんだろう。何で相談しなかったんだろう。
後悔と涙がドバッと溢れてくる。
加工が終わったようだ。重い体を引きずりながら受け取る。
こんな時に、ぺいんとさんがいたら。クロノアさんがいたら。トラゾーさんがいたら。
⋯優しく、抱きしめてくれただろうか。
ここは楽しい。でも向こうに帰りたい。知らない場所で一人ぼっちなんて辛いよ。寂しいよ。怖いよ。
どれだけここの人達が優しくしてくれても。
ネックレスがキラリと光る。
その光はどんどん大きくなっていき、早く出してほしいとでもいうように動き出す
バシュッ
鏡が懐中時計から離れ、等身大の大きさとなる。そしてその鏡には⋯
鍵穴が、付いていた












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。