体育はというと、まあ地獄だった。
何故スポーツをやっているのか意味がわからない。
まあ1限分くらい、心を殺せばなんてことない。
嫌な授業が終われば、嫌な時間が近づく。
今日は捻くれモードなので、何もかもが嫌だ。
まだ2限目が終わったばかりなのに、もう疲れた。
残りの時間は、もう流すしかない。
片耳からもう片耳へ、網膜から目の表面へ弾き出そう。
授業終わりに「椛本さんここ教えて」だとか、「詩音ここわかんないー!」とか、やめて欲しい。
このままでは、憂鬱が鬱になってしまう。
何処に?
いや家か。
私、さっさと帰りたいんだなぁ。
さ、給食の準備時間だ。さっさと行動しなくちゃ。
相変わらず、手を洗う水の冷たさは異常だった。
刺されているのかと思った。
⋯⋯読書しようにも、どうにも集中できない。
待ち時間くらい、頭を空にして読書とかしたい。
今日は、何を食べないといけないのだろうか。
正直、食事は好きではないのだけれど。
今日も量が多い。
咀嚼は疲れるし、怠い。
給食って、なんか嫌だな。
早く休憩時間になれば良いのに。
苦しい。量が多い。中学生って、こんなに食べるの?
つくづく思うのだけれど、これはおかしいと思う。
早く片付けて、会いに行こう。
私が心を許せる、あの子達のもとへ。
いた。気付くかな?
気付いた!
やはり誠衣歌ちゃんだ。誠衣歌ちゃんこそ私の素が出せる、大切な存在だ。
誠衣歌ちゃん以外にも、心を許せる人はいる。
歩良先輩⋯⋯年上だけど、私の大切な友人。
こうして、毎日のように話している。
玲央菜さん。私が心を開ける、もう1人の存在。
玲央菜でも玲央菜ちゃんでも良いけれど、あの人はやりたい事を貫き通す強い人。
だから、敬意と親愛を込めてさん付けしている。
楽しいなぁ、ほんと。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!