第7話

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2026/02/19 08:14 更新
体育はというと、まあ地獄だった。

何故スポーツをやっているのか意味がわからない。

まあ1限分くらい、心を殺せばなんてことない。
椛本 詩音
⋯⋯⋯⋯はぁ
嫌な授業が終われば、嫌な時間が近づく。
今日は捻くれモードなので、何もかもが嫌だ。
椛本 詩音
あーあ、疲れた
まだ2限目が終わったばかりなのに、もう疲れた。
残りの時間は、もう流すしかない。

片耳からもう片耳へ、網膜から目の表面へ弾き出そう。
椛本 詩音
____はぁ、あーあ
授業終わりに「椛本さんここ教えて」だとか、「詩音ここわかんないー!」とか、やめて欲しい。

このままでは、憂鬱が鬱になってしまう。
椛本 詩音
⋯⋯⋯⋯帰りたい
何処に?
いや家か。
私、さっさと帰りたいんだなぁ。
椛本 詩音
⋯⋯無理だけどね
さ、給食の準備時間だ。さっさと行動しなくちゃ。






相変わらず、手を洗う水の冷たさは異常だった。

刺されているのかと思った。
椛本 詩音
⋯⋯⋯⋯
⋯⋯読書しようにも、どうにも集中できない。

待ち時間くらい、頭を空にして読書とかしたい。
椛本 詩音
⋯⋯はぁ
今日は、何を食べないといけないのだろうか。
クラスメイト
__手を合わせましょう
クラスメイト
いただきます
椛本 詩音
⋯⋯いただきます
正直、食事は好きではないのだけれど。 



椛本 詩音
⋯⋯⋯⋯
今日も量が多い。
咀嚼は疲れるし、怠い。
椛本 詩音
⋯⋯⋯⋯はぁ
給食って、なんか嫌だな。
早く休憩時間になれば良いのに。
クラスメイト
__ごちそうさまでした
椛本 詩音
⋯⋯ごちそうさまでした
苦しい。量が多い。中学生って、こんなに食べるの? 

つくづく思うのだけれど、これはおかしいと思う。



椛本 詩音
(⋯⋯早く)
早く片付けて、会いに行こう。
私が心を許せる、あの子達のもとへ。





椛本 詩音
____誠衣歌ちゃん⋯⋯
いた。気付くかな?
普川 誠衣歌
⋯⋯⋯!
椛本 詩音
気付いた!
普川 誠衣歌
詩音ちゃーん!
椛本 詩音
誠衣歌ちゃん!
やはり誠衣歌ちゃんだ。誠衣歌ちゃんこそ私の素が出せる、大切な存在だ。
普川 誠衣歌
今日は先輩いないの?
椛本 詩音
あー、多分来るよ
誠衣歌ちゃん以外にも、心を許せる人はいる。




生徒
__詩音ちゃーん
椛本 詩音
あ、ほら来た
普川 誠衣歌
ほんとだ
椛本 詩音
歩良先輩、どうも〜
歩良先輩⋯⋯年上だけど、私の大切な友人。
大鮫 歩良
詩音ちゃん!それに誠衣歌ちゃんもいるじゃあないですか!
普川 誠衣歌
あいちゃん先輩だぁ〜
椛本 詩音
わ〜い
大鮫 歩良
今日はどうよ〜?
普川 誠衣歌
疲れたー!
椛本 詩音
疲れたねぇ〜
こうして、毎日のように話している。
大鮫 歩良
__ここにれおちゃんもいれば良いんだけどねぇ、まあ仕方ない
椛本 詩音
あー、まあ玲央菜さんはね
普川 誠衣歌
しゃーないね
玲央菜さん。私が心を開ける、もう1人の存在。
普川 誠衣歌
玲央菜さんはやりたい事見つけてるからね、ほんとすごい
大鮫 歩良
ねー、私なんて3年生なのにやりたいことそんな決まってないよ
椛本 詩音
凄いよねぇ、ほんと
玲央菜でも玲央菜ちゃんでも良いけれど、あの人はやりたい事を貫き通す強い人。

だから、敬意と親愛を込めてさん付けしている。



大鮫 歩良
_____
普川 誠衣歌
_____!
椛本 詩音
(⋯⋯楽しい)
楽しいなぁ、ほんと。

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