俺料理得意なんよ !
そう言いながら私の手を引き出す渡会雲雀 。
何故だろう ?
相手からすれば 、私は敵 。
なのにどうしてこんなに優しいのだろう 。
傷つけないの ?
" 殺さないの ? "
長い長い豪華絢爛な廊下に 、
沈黙が訪れる 。
すごく焦ってそう言った彼は 、少し瞳が揺れていた
ひばでもいいし !なんて言いながらまた手を引き出す雲雀さん 。
その手には 、先程よりも少し力が込められた
ヴィランには到底思えないこの人も 、
たちまち戦場へ出れば命を奪う 。
そんな事をしなければならない程の闇が隠れている世界に
私は 、一人間として心底心が締め付けられた
立ち止まったのは大きく綺麗な装飾の着いた扉
ずっと思っていたが 、とても大きい家だ
少し古びた音をたて開いた扉の奥には 、
3人の男の人達が立っていた 。
その言葉が聞こえた瞬間 、背筋が凍るような感覚になった 。
そう言った彼に恐怖をおぼえ 、
雲雀さんに握られていた手に思わず力を込める 。
厳粛な空気にそぐわないテンションで私を席へと案内した雲雀さん
視線が怖くて思わず俯いてしまう
鼓動が早い 。
久しぶりに感じた圧に 、私は押しつぶされてしまいそうだった 。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!