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第72話

おまけ
30
2026/04/10 23:50 更新
牢から非鍟を出した日



声の事を説明したら、やっぱりとても悲しんだ
でもすぐに立ち直って、あの時医者を探し始めた時のように意気込んでいた
彩也あや
それで…その方は?
悲鍟 霜ひしょう そう
申し遅れてすみません、あなたの下の名前さんが使用人として雇ってくれまして
あなた
「もう彩也も良い歳でしょ、仕事を教えてあげて」
彩也あや
分かりました、でも私もまだまだ動けますよ
あなた
「元気で何より
私も彼に説明があるから部屋に居るね」
非鍟を連れて自室に入り、椅子に座る
あなた
「前に座って」
悲鍟 霜ひしょう そう
はい
床に座って、見上げてきた
あなた
「首輪の使い方を教えてくれる?」
悲鍟 霜ひしょう そう
…外す時は異能を切れ目に流すだけです
設定を変えましょうか
あなた
「よろしく」
首輪を預けて、少し弄った後また手渡してきた
そのまま非鍟に首輪を付ける
悲鍟 霜ひしょう そう
あぁ、やっぱり
私に付けるのですね
あなた
「元死刑囚を何の枷もなく放し飼いにするとでも?」
悲鍟 霜ひしょう そう
…そんな言い方、私が犬みたいじゃないですか
悲鍟 霜ひしょう そう
貴方の犬になれるなら光栄ですよ
従順な犬になると誓いましょう
私の太ももに頭を乗せて、両手で軽く掴んできた
あなた
(少しも嫌悪する態度をせずに恍惚としてるの気持ち悪いな)
頭を前に押すと、こっちを見た
あなた
「作動するか見るから立って」
悲鍟 霜ひしょう そう
はぁい








パーティー後
あなた
___もしもし、お父さん?
時壱 憂治郎ときいち ゆうじろう
「久しぶり
そっちから電話を掛けてくるなんて珍しいね」
あなた
少し話があってね
お見合い相手、もう探さなくて良いよ
時壱 憂治郎ときいち ゆうじろう
「…どうしてだい?」
あなた
…想い人…居るから
時壱 憂治郎ときいち ゆうじろう
「……ふふっ、良かった
なら安心だ」
時壱 憂治郎ときいち ゆうじろう
「いつか紹介してくれないかい?」
あなた
……いつかね






久堂邸 居間
斎森 美世
___そういえば、普段は眼鏡を掛けてますけど、軍服を着てた時は外してましたよね
斎森 美世
あれはただのガラスなのですか?
あなた
あぁ、見てたんだ
あなた
勿論あれはレンズだよ、ちゃんと目は悪い
ただ仕事の時は割れるかもだし
あなた
それに、戦うときは気配だけ感じれれば充分だから
あなた
(景色なんてハッキリと見なくて良い)
斎森 美世
凄いですね…
あなた
ありがとう、何度も訓練したからね
あなた
(研究所は眼鏡掛けれなかったからなぁ…)













悲鍟 霜ひしょう そう
月音さんが来ましたよ、何やら家の事で
あなた
…分かった
自室から出て、応接間に行く





あなた
(___月音と…誰?)
不思議に思いつつ座布団に座る
月音つきね
紹介します、こちら俺の父です
月音の父親
どうも、月音から話は聞いてます
あなた
どうも、何の用でしょうか
月音の父親
今更遅いと思ってはいますが、すみませんでした
急に父親も月音も頭を下げて、少し驚いた
あなた
…何の謝罪ですか?
月音の父親
貴方の母親でもあるアイツが、貴方に対してずっと残酷な事をしていた事についてです
あなた
……
月音の父親
アイツは今罪に問われ刑務所に居ます
今まで何度も叱りましたが一向に貴方に対する悪口はやめず遊び呆けて
遅くはなりましたが、腹に据えかねまして
あなた
…顔を上げてください
そう言うと2人とも顔を上げた
あなた
それに関してはその女の罪です
貴女方に謝られる筋合いはありません
あなた
そもそも不愉快です、わざわざ謝罪の為だけに昔の事を掘り返されるのは
月音つきね
……
あなた
謝るのは勝手です、でも先程も言ったように貴女方に謝られるのは筋合いです
刑務所に居て罪を償ってるのもどうでも良いです
あなた
帰ってください、謝罪は聞きましたし
あの女の事で動くだけ無駄ですよ
座布団から立って、応接間から出る
悲鍟 霜ひしょう そう
…酷い事言いますね、可哀想に
戸から話を盗み聞きしてた非鍟がそう言った
あなた
事実だよ、彼らが謝っても意味はない
あなた
それにどうでも良くなった嫌な事を掘り返されるのは嫌、感情が制御しきれなくなる
悲鍟 霜ひしょう そう
さっきも感情凄い出てましたよ
あなた
出して良いかと思って
あなた
……償いは続けるけど、非鍟の屋敷を燃やして地下も埋めた時に、過去も埋めたのよ
あなた
他人が掘り返すものじゃないわ

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