あなた)おはようございますっ!潤先輩!
松本)…朝からうるせぇよ、
元気な私とは正反対に、
潤先輩は私をにらみつけている。
やっぱこの先輩すごいな、。笑
松本潤。
陸上部の高3で、私の先輩。
専門は私と同じ1500メートルなんだけど、
ハードルも、幅跳びも、高跳びも、
砲丸投げまでできちゃう陸部のエース。
おまけに甘いマスクまでついてるもんだから、
潤先輩と練習しているといつも
女子の熱い視線を感じるんだよね、。
陸部以外の女子は、の話だけど。笑
いざ陸部に入ると潤先輩への評価は
180度変わる。
『何言っても返事もしてくれない』
『強い口調で注意されて辛い』
そう、潤先輩は_____
陸部全員から恐れられた先輩なのだ。
でも私は潤先輩とどうしても仲良くなりたくて
積極的に話しかけるようにしてる。
ま、その度に打ちのめされているわけなのだが…笑
あなた)すいません!うるさかったですか??
松本)んだから、それがうるせぇって言ってんの。
あなた)あ、、すみません(小声)
松本)ちょっとどいてくんない?練習したいんだけど。
あなた)あ、はいぃ!
私はすっと潤先輩の道を開けた。
黙って私の前を通り過ぎる先輩。
いつになったら、潤先輩と
まともに話せる日が来るのでしょうか…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!