ダヒョンは、いつも笑っている。
バラエティでは誰よりも明るく、リアクションも大きくて、場を盛り上げるのが得意。
メンバーがしんどいとき、空気が重たいとき誰よりも早く察知して、笑わせる。和ませる。
でもその日、
全員が険悪なムードになったとき、
ダヒョンはふざけることができなかった。
そう言い残してその場から1人、出ていった。
私はずっと思っていた。
「私はみんなの中で“役割”でしかないのかもしれない」
ムードメーカー。
元気担当。
明るくいなきゃいけない人。
でも、自分が悲しいときや寂しいとき、誰かがそれに気づいてくれたこと、あったっけ?
ふと空に一筋の光が差した
次の瞬間、気づけば私は未来の自分の部屋にいた。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。