その後、私はその日の夕方に、もう一度鈴音の提案について考えてみた。
確かに、彼女の提案は魅力的だった。
ぷりっつと自分の関係が続かない今、この提案を受け入れれば、
少なくとも鈴音が抱える不安や焦りが解消される。
「鈴音とペアになった方が、私にとっても悪くないかもしれない…」
そう思いながらも、どこかで感じるモヤモヤが消えなかった。
ぷりっつとの関係は、まだ終わったわけではない。
それを心の中で確認しながら、鈴音の提案を受けるかどうかを悩んでいた。
その夜、再び鈴音から連絡が来る。
「あなたちゃん、どうする?ペア交換、受け入れてくれる?」
鈴音は電話越しに楽しそうに言ったが、その言葉を聞いて少し迷っていた。
「でも…どうして、私にそんな提案を?」
少し戸惑いながら聞いた。鈴音はその問いに、軽く笑って答えた。
「うーん、だってさ、あなたちゃん、今、ちょっと冷たい感じで
ぷりっつと距離ができてるよね?
だったら、私があの人とペアになったほうが、お互いにいいんじゃないかなって思って。」
鈴音の言葉には、確かに一理あるように思えた。
あの提案を断る理由が見つからず、しばらく沈黙が続いた。
「でも、もしこれを受け入れたら、もう元には戻らないよ?」
ついにその言葉を口にした。
鈴音は少し黙ってから、満面の笑顔で答えた。
「もちろん!でもね、私が思うに、今のままだとあなたちゃんも辛くなるだけだと思うよ。
だったら、今のうちに解消して、新しいペアを作ったほうがみんな幸せになると思わない?」
鈴音の言葉に、しばらく考えた後、意を決して答えた。
「…わかった、やってみる。」
思わず答えてしまった。
その答えが、本当に正しい選択なのかどうか、まだはっきりとはわからなかった。
純粋でちょろいあなたちゃんは、
鈴音の手のひらの上で踊らされてます笑笑











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!