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藍曦臣はパンと手を打ち、演奏を止めさせる。
藍曦臣が手本として爪弾く。
今日は雲深不知処に赴き、清心音の稽古をつけて貰っている。今日から数日間雲深不知処に泊まり込み、みっちりと教わる予定だ。
聶懐桑は琴を爪弾き始める。
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今練習している箇所は聶懐桑がちょっと苦手としている箇所で、今日はここを重点的に練習する予定だ。
指定された箇所を弾き終え、聶懐桑がポツリと呟く。
そう言って藍曦臣は微笑む。
誉められた聶懐桑は嬉しそうにはにかむ。
そして聶懐桑は張り切って、もう一度その箇所を爪弾く。
金光瑤が清心音を奏でなくなって、聶明玦の状態は少し落ち着いてきたように思う。
聶懐桑はそう思い胸を撫で下ろす。更に藍曦臣が自ら清心音を聶明玦に聴かせるようになった事で聶明玦も肩の力が抜け、心穏やかに耳を傾けるようになったように見受ける。
聶懐桑はそれも気掛かりの一つであった。端から見ていても、明らかに金光瑤が自分に清心音を聴かせるという状況を嫌がっているのが見て取れ、そんな精神状態で清心音を聴いた所で効果はあるのか、と。
そして金光瑤が妙な細工を施していた疑いが浮上し、遠ざける事に成功したのは行幸だった。
藍曦臣が聶懐桑に清心音を教えると言い出したのは意外だったが、兄がそれを喜んで心持ちにしていると知れば、これはもう頑張るしかないではないか!
あとはあの手稿である。
相も変わらず頁を繰る度に表記が変わるそれを、聶懐桑は未だ諦めずに奮闘していた。
実は今回、雲深不知処に来させて貰った理由の一つである。
そう思い、清心音の稽古の後に手稿を見て貰う約束なのだ。
聶懐桑は決意を新たに琴に向き合い、清心音の稽古に励む。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!