『好きだなぁ…』
大好きな彼が出ているYouTube。
彼の笑顔を見ていつものようにそう呟いた。
毎週の私の楽しみ。
水曜日は私にとって頑張る意味でも頑張れる意味でも活力源。
大好きなグループのYouTubeがあるから水曜日まで頑張ろうと思えるし、元気もらえたから明日からもまた頑張れると思えるし。
『ふふ、かわい(笑)』
お茶人狼で味覚音痴すぎてクレームの総攻撃(?)を受けている彼は、めげずにお茶の味を伝えようとしていた。
『面白かった〜』
そんなことをいいながらスマホの画面を閉じて勉強机に向き合う。
22:00pm
『ん〜!そろそろ寝よっ!』
勉強を切りのいいところで終わらせ洗面所で歯を磨き、下で愛犬と戯れていた両親と姉に『おやすみ〜』と言ってベットに入った。
3/21 12:30pm
「「ありがとうございました!」」
『んん〜!ふぅ楽しかったけど少し緊張した〜』
高校で3回目の部活が終わり伸びをしながらそう言うと隣を歩いていた親友の美乃梨が
美乃梨「でも少し慣れてきたんじゃない?」
と言ってきた
『まぁね…』
菜乃羽「まあ、入学式にあんま緊張しなくなるからいいんじゃない?」
『たしかに(笑)中学の入学式は「名前呼ばれて返事したあと絶対座んなよ」っていわれてたのに座っちゃってるからね(笑)私(笑)』
美乃梨「ほんとよ。同じ新入生の私でもそこまで緊張しなかったんだけど?」
『緊張強いなのー!!』
美乃梨「はいはい(笑)」
菜乃羽「あれ、そう言えば、あなた今日、ポップアップストア行く日じゃないの?」
『あ、時間!!!やっば!!あと3時間じゃん!今から帰って、準備して…時間ギリギリなる!!!やばい!!』
菜乃羽「急いで帰ろっか(笑)」
『うん!ごめんね、美乃梨と菜乃葉まで巻き込んで💦』
美乃梨「いいのいいの!その代わり今度私のグッズ衝動買いに付き合ってよ〜?」
『はーい!(笑)』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!