第8話

👓 塵の掃除
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2024/06/16 01:18
マルバス先生から、再度手渡された不審者を
悪魔学校バビルスの拷問室へと引き摺り、連れて来た。


地下ならばヒトが来ないだろうと思い
来たところ、偶然この拷問室を見付けた。

恐らく、以前使っていた旧・拷問室だろう。


あなた
あ、目覚めました?
カチッ、カチッ

天井から吊るさがっている豆電球は
点滅しながら、その一点だけを照らす。
不審者
ヒッ、何でお前がここに居るんだ
あなた
そうですねぇ…



「貴方を処分する為です」


不審者
処分…?
嗚呼、何故処分されるかも分からないのか。
あなた
えぇ、処分です
あなた
言うなれば、塵の掃除ですね
不審者
っ、勝手に処分したとなれば、お前
にも罰が下されるんじゃないのか?


あなた
ははっ、
不審者
何が可笑しい…?
あなた
そんな訳無いでしょうよ、たわけが
私は、ダンタリオン家の者を狙った者、
危害を加えた者を処分する権利を持つ。

これは、私が教育係になる際に貰った権限。


あなた
嗚呼、厭だ
あなた
逃げようとしないで下さいよ
彼女に、自分の命を脅かせられた故に
不審者は、この場から逃げようとした。


ダァンッ
不審者
ァガッ
然し、彼女によって背負い投げをされる。

不審者
厭だ、まだ死にたく無いんだっ
不審者
今回は、今回は見逃してくれっ!!
あなた
今更、醜い命乞いですか
不審者は頭を垂れ、私にそう懇願した。



あなた
恨むなのなら、坊ちゃんを
狙った自分を恨んで下さいね
不審者
い、厭だっ!!
あなた
では、








あなた
さようなら、不審者さん
不審者
?¿
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