マルバス先生から、再度手渡された不審者を
悪魔学校の拷問室へと引き摺り、連れて来た。
地下ならばヒトが来ないだろうと思い
来たところ、偶然この拷問室を見付けた。
恐らく、以前使っていた旧・拷問室だろう。
カチッ、カチッ
天井から吊るさがっている豆電球は
点滅しながら、その一点だけを照らす。
「貴方を処分する為です」
嗚呼、何故処分されるかも分からないのか。
私は、ダンタリオン家の者を狙った者、
危害を加えた者を処分する権利を持つ。
これは、私が教育係になる際に貰った権限。
彼女に、自分の命を脅かせられた故に
不審者は、この場から逃げようとした。
ダァンッ
然し、彼女によって背負い投げをされる。
不審者は頭を垂れ、私にそう懇願した。
■次回→行方を探して
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。