『…ねぇレオくん、今ドコ?』
そう、一言だけメールを送信した。
すぐに既読が付き、返信が。
『ドコって…○○駅の近く?だと思うぞ!』
…曖昧。
『わかった。ちょっとそこにいて。』
そんな一言を送り、俺はスマホの電源を落とした。
風が冷たそうだったから、いつも着てるコートを持っていく。
ったく〜…セナ、一体どうしたんだ?
急に場所なんか聞いてきて…
…会いたい、のかな。
…そりゃ〜、おれだってセナに会いたい!
いっぱいぎゅ〜ってして、い〜っぱい好きを伝えたい!
なんてったって、おれはセナがだぁいすき…
…いや、
愛してるから!
でも、セナにそれは伝えない!
セナが気づくまで、セナが、おれとおんなじ気持ちに
なるまで、
おれは、この気持ちを言葉には出さない。
でもそのかわり、い〜っぱい行動に示す!!
…セナ、気づいてくれるといいなぁ、
「…あ、いたいた…レオくん、」
あんたの姿が見えて安心したのか、ほっと胸を撫で下ろす。
「あ!セナ〜!」
そう言って、あんたは思いっきり抱きついてきた。
…チョ〜ウザいっ、やめてよねぇ…!!?
俺が、意識しすぎなやつだと思われたくないんだけど…
「…?セナ?顔赤いぞ?」
…えっ。
あれ、俺、今顔赤いの!?
やばいやばい、バレちゃう…っ、もー俺!!表情管理しっかりしなよねぇ!?
「…熱とか、体調悪いのか?セナ〜…」
そう言って、あんたから目を逸らしてる俺の顔をじっと見て、俺を顎クイした。
…は、
…はぁーーーーーー!!???
やば、どきどきして、胸がきゅんっ、て…
…あぁぁ、やばい、やばい…!!!












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。