金曜日の朝 ,
5時にアラームが鳴る .
だんだん体が慣れてきたのか、金曜日の朝だけは …
ちゃんと起きられるようになった .
俺の推し、阿部ちゃんは5時半から出演 ,
だから、それまでの30分の間は朝食作り .
みんなにとっては、
朝起きれて、朝食を作るのが当たり前かもしれない .
でも、俺にとっては
大きくて、大切な1歩 .
包丁の”ストン 、トン ”という音が、
部屋中に響き渡っている .
前までは絶対鳴ることのなかった包丁の音 .
今では朝イチに聞こえるようになった .
5時半になる頃、
丁度朝食が完成した . 今日の朝ごはんは、
”朝日に照らされて、ピカピカと光る美味しそうな白米”
”わかめ、豆腐、ネギが入ったインスタントのお味噌汁”
”形が不揃いの卵焼き” ”最後はほうれん草の胡麻和え”
と 、言いながら .
Instagramを開く .
こんなことを言っている間に 、
5時半になり、阿部ちゃんが出演している朝の情報番組が始まった .
聞こえるはずもないのに …
毎回言ってしまう .
いつか本物の阿部ちゃんに …
叶うことがないであろう夢を 呟く .
”この時の”俺はこう思っていた─── 。
𝐧𝐞𝐱𝐭…🧸𓈒 𓏸












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。