第9話

鍾離編 2話
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2024/05/22 15:08 更新
月亮ユエリアン
何を言おうと俺はお前を許さないからな
鍾離
あぁ、すまない。
月亮ユエリアン
勝手に死ぬなんて許さない
 ポロポロと涙を流す月亮は、旦那の死を目の当たりにしたのだ。何も知らされていない彼は目の前の事態を信じたし、何より気が動転どころの騒ぎではなかった。
 月亮は月の魔神であるため、夜の璃月港を守る使命がある。それを放棄せず、オセル退治にも協力した彼は立派であった。
 鍾離は改めてなんてことをしたんだと認識した。最愛の妻を泣かせたのだ。
鍾離
すまない。もう二度としない
 事が全て終わった後、彼に会いに行き全てを話した。刹那、彼は、泣き始め、俺を抱きしめ一日を過した。
 翌日、ひっぱ叩かれ、手が付けられないほどに激怒した。彼の目には涙が溜まり、心配し、死んでいないと分かっていても、死体を見た時に思っても不安だったと、もし死んでいたらと考えたら後を追うことも視野に入れて引き継ぎも始めていたと、怒鳴りながら言われた。
 怒っている時は雨がやまず、近くにいるだけでも大抵のものはひれ伏してしまうような神力が溢れ、触れようものなら押し流される。魈や甘雨までも駆けつけ、収めたのだ。
月亮ユエリアン
次、なんかやったら帰る
 帰るとは、彼の神域に帰るということだ。流石のモラクスでも入ることは出来ない。昔、似たような無茶をして怒らせ拗ねさせて、神域にひきこもったことがある。あれは大変だった。
鍾離
あぁ、肝に銘じる。
月亮ユエリアン
鍾離の…モラクスの……バカ
 あの時開口一番に言われた言葉をまだ言われる。
鍾離
あぁ、本当にすまない。
月亮ユエリアン
……でも、きっとお前がやったことなら許してしまうのが、惚れた弱みってやつだろうな
鍾離
俺も、お前を愛している。
月亮ユエリアン
ふっ 俺も
チュッと可愛らしい音を立てて唇と唇が重なった。
To be continued……
なう(2023/08/20 11:20:09)

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