テレの胸元を掴んでいた私の手をやんわり離したハンビンはそう問いかける。
パンフレットを眺めていたハオが顔を上げた。
誰も特に行きたいコーナーがなかったので
私たちはその大水槽へ向かうことになった。
さらっと私の手を握ってくるテレ。
しかも指まで絡ませてきやがったし。
先頭は館内図を見て案内するハオとハンビン。
私たちはその後ろをついていくだけだからはぐれるわけなくね??
ブンブン手を振り回してもガッチリ力を入れてくるテレ。
こいつ見かけによらず筋肉あるのかよ...!!
さっきから色んな人に生暖かい目を向けられてる気がするんだよ!!
私の言葉にちょっと黙り込んだテレはあっけらかんと言った。
だめだ、頭がキャパオーバーしそう。
テレと恋人繋ぎをする予行練習、?
のちのちすることになる...??
私はまたテレにからかわれているんだろうか。
いや、そうだ絶対にそうだ。
こんなに赤くなった顔どうしてくれんだ
そう言って繋がれた手を見せて口角を上げるテレ。
いつもみたいにふざけてないテレはやっぱりイケメンで
もっと顔に熱が集まる。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。