第149話

第13章 第7話 [ 後悔を背負って ]
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2026/02/01 13:27 更新
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
…………
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……私がお母さんとの約束を守ってさえいれば…今も雫は生きてたんだよ…?
優は母親に「 自分より優秀な人としか仲良くしてはいけない 」という約束というなの言葉の押し付けをされていた。
でも、優はその約束を破ってしまった。




幼い頃の雫
幼い頃の雫
『 ___初めまして!!さっき言った通り、私の名前は泡沫 雫!!よろしくね!! 』
幼い頃の雫
幼い頃の雫
『 名前はなんて言うのー??教えて教えてーー!!!! 』




幼い頃の雫
幼い頃の雫
『 ねぇねぇ優ちゃん!!!!帰り道ほとんど同じだよね!!!!一緒に帰ろ!!!! 』




幼い頃の雫
幼い頃の雫
『 ゆーうーちゃーん!!!! 』
幼い頃の優
幼い頃の優
『 ……しつこいってば。私に話しかけないでって何度も言ってるでしょ 』




小3の頃、転校生としてやってきた雫に何度も何度も話しかけられて。
嬉しい気持ちを抑えながら、「 話しかけないで 」と伝えても話しかけられて。
だからなのだろうか。
いつからか優は「 仲良くしない 」なんて言う思考から、「 バレなければ大丈夫 」という思考に上書きされてしまい、雫と仲良くなっていた。




幼い頃の紘太
幼い頃の紘太
『 ボクの髪の毛で遊ばないでよぉ…… 』
幼い頃の雫
幼い頃の雫
『 優ちゃん、髪結ぶの上手なんだねー!! 』
幼い頃の雫
幼い頃の雫
『 紘太くんも似合ってるよー??? 』
幼い頃の紘太
幼い頃の紘太
『 似合ってないもん……!!!! 』
幼い頃の優
幼い頃の優
『 ……ふっ 』
幼い頃の紘太
幼い頃の紘太
『 鼻で笑わないで!! 』
幼い頃の優
幼い頃の優
『 こんくらいなら簡単に結べるよ 』
幼い頃の紘太
幼い頃の紘太
『 優!!無視しないで!! 』
幼い頃の優
幼い頃の優
『 雫の髪も結んであげよっか? 』
幼い頃の紘太
幼い頃の紘太
『 優ってば!!!! 』
幼い頃の雫
幼い頃の雫
『 いいのーっ!? 』
幼い頃の優
幼い頃の優
『 うん。後ろ向いて 』
幼い頃の雫
幼い頃の雫
『 わかった!!!! 』
幼い頃の紘太
幼い頃の紘太
『 無視しないでよぉぉ…… 』
優は昔から手先が器用だった。だからよく紘太の髪をいじり遊んでいた。
しかし雫は、この時初めて優が紘太の髪をいじっている様子を見た。だからキラキラとした目で髪を結ぶのが上手いと褒める。それが嬉しかった優は、持っていたゴムを使って雫の髪を結び始めた。
幼い頃の優
幼い頃の優
『 ……よし。出来た 』
幼い頃の優
幼い頃の優
『 はい鏡 』
幼い頃の雫
幼い頃の雫
『 ありがとう…… 』
幼い頃の雫
幼い頃の雫
『 ……!! 』
幼い頃の雫
幼い頃の雫
『 なにこれ……すっごく可愛い……!!!! 』
幼い頃の雫
幼い頃の雫
『 紘太くんもそう思うよねっ!?!?ねっ!?!? 』
幼い頃の優
幼い頃の優
『 紘太くんじゃないよ。紘太“ ちゃん ”だよ 』
幼い頃の雫
幼い頃の雫
『 あそっか 』
幼い頃の紘太
幼い頃の紘太
『 紘太ちゃんじゃないもん!!!!紘太くんだもん!!!! 』
幼い頃の優
幼い頃の優
『 はいはい紘太ちゃん紘太ちゃーん 』
幼い頃の紘太
幼い頃の紘太
『 ちがうってばぁ…… 』
雫は、優が結んでくれた髪型をとても気に入った。
いつもはただ髪を下ろしていただけなのに、髪を結んで貰っただけでこんなにも気分が変わる。それに気が付いた雫は、優に結んで貰った髪を鏡で見ながら、にっこりと微笑んだ。
幼い頃の雫
幼い頃の雫
『 ママにこれからこんな感じで結んでもーらおーっと!! 』
幼い頃の優
幼い頃の優
『 気に入ってくれたなら良かった 』
雫の反応に、優も嬉しそうに笑う。
約束を破った罪悪感すら忘れてしまいそうなくらいに、優は雫との時間を楽しんでいた。




___でも。




優の母親
……最近は楽しそうね
幼い頃の優
幼い頃の優
……気の所為じゃないかな
優の母親
……そう
日に日に、母の目は鋭いものに変わっていった。
何かを見透かしている。でも何も言わない。その事にこの時の優は何も気が付いていなかった。





___だから。
幼い頃の優
幼い頃の優
『 ……ねぇ…… 』
幼い頃の優
幼い頃の優
『 お母さんは……何をしたの……? 』
黄積 友花
黄積 友花
『 …… 』
黄積 友花
黄積 友花
『 許されないことよ 』
優の母親
『 私は許されないことなんてしてない!!!!貴方ならわかるでしょう!?!? 』
優の母親
『 娘の事が大切だから……だから私は……!!!! 』
黄積 友花
黄積 友花
『 ……だからって…… 』
黄積 友花
黄積 友花
『 ___だからって娘の大事な友達の命を奪って言い訳ないだろう!!!!!!!!! 』
幼い頃の優
幼い頃の優
『 ……それ……って…… 』
幼い頃の優
幼い頃の優
『 私の……せいで…… 』
幼い頃の優
幼い頃の優
『 お母さんが……雫を……? 』
母が雫を殺した時、優は酷く後悔した。
仲良くさえしなければ、今も雫は生きていた。
でももう雫はいない。取り返しがつかない事になってしまったのだ。



_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
……
勿論、紘太もその事に気が付いた。
そしてそれと同時に、優を止めなければならないという強い意志も持った。
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
そうかもしれない。…でもな、優
だから彼は、珍しく根っからの強い視線で彼女の事を見つめて。
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
___雫は、お前がずっとそんな後悔を背負って生きていく事を望んでいると思うか?
そう、彼女に伝えた。
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……それは……
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
お前が後悔を背負って生きていくかはお前の自由だ
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
でも俺は雫がそんなことを望んでいるとは思ってない
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
後悔するなら、もっと前に進んでからにしろ。お前はまだ、あの時から一切前に進んですらいないんだよ
口ごもる優を気にすることなく、紘太は冷たいような、でも確かに温かみを感じる言葉を優に向けた。
それを聞いた優は、プルプルと手を震わせて。
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……でも……でも……
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
___いいのかなぁ。私が雫を置いて前に進むのって
涙声になりながら、そんな本音を零した。
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
いいんだよ。むしろそうしないと雫に怒られるだけだろ
涙を流す優の頭にぽんと少し強めに、でも優しく手を乗せて紘太はそう言った。
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……っ……
その言葉に、優は更に涙を流し続ける。2人はそんな優を静かに見守り続けるのだった。
- 紘太の家 -
数十分後。3人は紘太の家へと戻ってきた。
紘太の母親
おかえりなさい!!今日はすき焼きよー!!
紘太の母親
……って……
紘太の母親
優ちゃん!?どうして目が赤いの!?
紘太の母親
もしかして紘太……
紘太の母親
あんた、優ちゃんの事泣かせたの!?!?!?
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
泣かせてない
_黄積@きせき_ _優衣@ゆい_
黄積きせき 優衣ゆい
_黄積@きせき_ _優衣@ゆい_
黄積きせき 優衣ゆい
でもゆう、こーたのことばでないちゃったよ?
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
口を閉じろ黄積。誤解が加速する
紘太の母親
ちょっと紘太!!女の子を泣かせちゃダメってあれほど___
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……大丈夫です。おばさん
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
紘太は何も悪くありませんから
紘太の母親
……そう。疑ってごめんね
赤くなっている優の目を見た紘太の母親は、真っ先に紘太が優の事を泣かせたのではないかと疑う。そしてそこに優衣の言葉の爆弾も投下されてしまう。
だから母親は自分の息子が友達を泣かせたと更に思い込んでしまう。でも、優はそれを笑顔で否定。その笑顔に嘘はないと気が付いた母親は、にっこりと微笑みを見せた。
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
……つか黄積。俺の家に着いてきて良かったのかよ
_黄積@きせき_ _優衣@ゆい_
黄積きせき 優衣ゆい
うん!!お迎え呼んでるからだいじょーぶ!!
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
お迎えって……
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……あの人?
_黄積@きせき_ _優衣@ゆい_
黄積きせき 優衣ゆい
ほかにだれがいるのー?
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……まじか……
紘太の質問に、優衣は笑顔で答えた。しかしその言葉に引っかかった優は、少し眉をピクリとさせながら優衣に少し違う質問をする。
その質問にも優衣は笑顔で答えた。そこから全てを察した優は、思わずため息を吐いてしまう。
優の反応が理解出来なかった紘太は、こてんと首を傾げながら優の事を見つめていた。
___ピンポーン
そこで、家のチャイムが鳴る。
_黄積@きせき_ _優衣@ゆい_
黄積きせき 優衣ゆい
……あ!!来た!!
その音を聞いた優衣は、笑顔で玄関の扉を開く。




「 ___帰るのが遅くなるなら連絡しろとあれほど言ったじゃないですか!!!! 」





夢原 神奈
夢原 神奈
___僕を心配させないでください!!お嬢様!!
_黄積@きせき_ _優衣@ゆい_
黄積きせき 優衣ゆい
えへへ〜!!ごめんね、かなちゃん!!
そこにいたのは、紘太より少し背が低い青年の姿。童顔なのだろうか。幼く見えてしまう。
だが、家の近くには黒い車が止まっている。中に人がいる様子はない。恐らく車の運転手は彼なのだろう。
しかしそんなことなんて気にならないくらいに大きな情報が、頭を巡ってしまう。
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
……お……お嬢様……って……
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
___こいつ、令嬢だったのかよ!?!?!?
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……やっぱこんな反応になるよなぁ……
紘太の反応を何となくわかっていた優はもう一度呆れたようにため息を吐いた後、2人の方へと視線を向ける。
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
……この人は“ 夢原ゆめはら 神奈かんな”さん。優衣のお母さんの弟さんだよ
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
それと優衣の家は確かに裕福だけど梨花……本物のお嬢様と比べると全然大したことないらしいよ
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
ただ神奈さんは優衣のお遊びに付き合わされて執事役をしてるだけ
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
……なんかアイツらしいな……
そして優衣の家のことを紘太に説明した。それを聞いた紘太は、妙に納得してしまう。それも、優衣の性格をよくわかったからなのだろう。
夢原 神奈
夢原 神奈
……ご迷惑をおかけしませんでしたか?
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
大丈夫です。むしろ助けられました
_黄積@きせき_ _優衣@ゆい_
黄積きせき 優衣ゆい
ふっふーん。ほとんど紫キャベツのおかげだけどねー
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
紫キャベツ言うな
_黄積@きせき_ _優衣@ゆい_
黄積きせき 優衣ゆい
………そうだ2人とも!!
ふと、何か思いついたかのように優衣は神奈の方から2人の方をくるりと向く。
_黄積@きせき_ _優衣@ゆい_
黄積きせき 優衣ゆい
あした、ゆいのおうちにきてよ!!
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
優衣の家?どうして?
_黄積@きせき_ _優衣@ゆい_
黄積きせき 優衣ゆい
やりたいことがあって!!
_黄積@きせき_ _優衣@ゆい_
黄積きせき 優衣ゆい
ね!!いいでしょ?かなちゃーん!!
夢原 神奈
夢原 神奈
……義兄さんの許可が取れてから決めてください
_黄積@きせき_ _優衣@ゆい_
黄積きせき 優衣ゆい
はーーーい!!!!
1度こうなってしまえば、無理だとわかるまで優衣は止まらない。それを知っていた神奈は父親に許可を得るよう促した。しかしその後の結果も彼は見えている。
夢原 神奈
夢原 神奈
( お部屋の片付けしなきゃ…… )
だから神奈は、少し絶望した表情を見せながら心の中でそう呟く。
_英戦@えいせん_ _紘太@こうた_
英戦えいせん 紘太こうた
……なんかあんのか?
_小手毬@こでまり_ _優@ゆう_
小手毬こでまり ゆう
さあ……
そして、話が見えない2人は顔を見合せてコテンと首を傾げるのだった。

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