前の話
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『 どぉも~、みらくるくるくる、くるみだよ!今日も歌配信__ 』
「 なつかしいかよ……。 」
ぼそっとそんなことを呟いて機材と共に新居に一人の私。夢咲千聖、18歳。こんなこと言っているが、今現在__
【人生崖っぷち】である。
んなこと言われてもしらねぇよと思うだろう。そんな皆んなに見てほしいものがある。それは通帳だ。残り残高20万。多いやんとか思うだろう。以外とそんなことないんだ。何故って?これ以上仕送りがくる気配がないからだ。
「 ……何も事情を知らないかつ、頼れる相手に連絡しないと我しぬ。餓死する。 」
こんなときによく頼っていた人。それは__
いとこの和葉姉である。因みにおっぱいぼいんぼい…まってやめてふざけただけなんです見捨てないで。
とりあえずメッセージをだな…
既読『 死にそうたすけて 』
『 うちおいで。 』
神だったのかもしれない。鬼早い既読感謝すぎる。そんなことを考えながら私は和葉姉の家に向かう。
外に出る、空気を吸う。これだけで人間、案外心が軽くなる。意気揚々と道を進み、示されたルート通りの道を行く。
歩いて20分。小洒落た風貌の家の前、あいていた扉を開いて中に入る。ったく不用心だなあの人……よし、ここは一つ、私がビシッと…
「 和葉姉~?鍵ちゃんと閉め__ 」
私のザ・正論をかき消す勢いでリビングから聞こえて来たのは…
「 うちの可愛い可愛いいとこを、今募集してる途中編入の2期生にしてほしいの!!!!!! 」
「 親御さんに許可とか…、 」
「 18だからセーフよ!!!だから、ね? 」
「 ……わかった。ただ、オーディションはするわよ? 」
「 ありがとう大好きよ!!!! 」
も〜和葉姉った知らない人にほいほい好きって言わないの〜、全く〜…
……うん?????
にきせいって何?????
途中編入???
あの人にいとことか私だけ…
「 ………今日もお空が綺麗だなぁ…。 」
あとがき。
完全オリジナルのVtuberメインの小説です。
今後、人気が出たら作成していこうとおもったり、読者様からキャラ募集してみようと思ったり。それでは、また会う日まで。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!