数年後__
12月24日、よく晴れた快晴の昼間
すっかりクリスマスのライトアップや装飾が
施された町中
「ポトス」と看板のあるカフェで男女が
向かい合って座っている
少し暗い話題を変えるように別の話を始める
ゆったりと他愛もない話が続く
即答した蘇枋に嬉しそうに笑みを零す
その笑みを見て蘇枋の方も表情を緩めると、
手荷物を探る
そして小さな箱を取り出した
開かれた箱の中身を見て、
彼女の漆黒の瞳が大きく見開かれる
先程とは打って変わって、
イタズラっぽい笑みを浮かべながら右手で
彼女の顎を掬う
チュ____
何か柔らかいモノが唇に触れる感覚と、軽いリップ音
触れるだけのキスも程々にペロ、と唇を舐められる
かぱ、と口を小さく開けると、
そのまま貪るように舌を絡められる
上唇の内側に沿って隼飛の舌が走り、喘ぎ声が零れる
段々と息が苦しくなってきて、頭がくらくらする
名前を呼ぶと口が離れ、息を吸って酸素を確保する
涙目で顔を赤らめ、蕩けた表情の彼女
これは
天才と崇められ
それに応えようと
自分に偽り続けた少女が
大切な人たちに 本心を開く
ここで今、貴方が見つけた “物語"
【風鈴高校1年、呪術界の天才サマ】 The end.













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。