俺は今、半分野郎と並んでデクを追いかけている。
大爆発でデクが俺達を抜かしたんだ。
デクだけには何が何でも負けたくねぇ。
プレゼントマイク 「おっと!島崎どうした?!いきなり座り込んだぞ!!?」
爆豪 「……?!?!」
放送ではそんな事が言われている。
相澤 「………リカバリーガール至急頼む。」
そんなに酷いのか?あいつ。
俺は、クソデクに負けた。
完膚なきの一位になれなかった。
デクは、丸顔、クソメガネに褒められてオドオドしてやがる。
そんな光景を見たくなかった。
俺は、目を逸らす。
すると、テレビ映像にあなたが映った。
地雷ゾーンだ。
俺が、クソデクに抜かされたゾーン。
あいつは、頭を抑えながら進んでいってる。
なんでそんなに無理するんだよ。
無理すんじゃねぇよ。
自分の体調ぐらい考えろよ。
今すぐあいつのもとに行って、言ってやりたい。
早く戻ってこいよ。あなた。
早く会いてぇよ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!