彼奴の目的は知らないけど俺たちの誰かに用があるなら今怪我してるこさめのところに行くに決まってる_!
返事がない。
嗚呼、嫌な予感がする
嫌な予感は的中した。
其処にはただ誰もいない布団が置いてあるだけだった。
陰留真に誘拐されたことは確実。
ならば早く孤雨を見つけださないと_!
陰留真の目的がわからないのが怖い
とにかく急いで他の現人神と神事庁、郷に伝達をする。
「全ての現人神、又は現人神に仕える者達に告ぐ。たった今、夜の現人神である紫月 陰留真により、天気の現人神である雨乃 孤雨が連れ去られた。尚、夜の現人神の目的は不明。直ちに現人神護衛部隊、その他各部隊を動員し、天気の現人神を見つけることを最優先に動け。」
そう伝達してから居間に戻ると、既にほかの現人神が揃っていた。
きっと、伝達を受けて直ぐに此処に来てくれたのだろう。
そんなに酷い顔をしているのだろうか。
そーいう訳にもいかないんだよなぁ。なんてったって俺は現人神の長なんだからね。
俺たちのムードメーカーの孤雨も、頼れる陰留真もいない。
でも、孤独じゃないから。
普段は天然だけどいざという時に頼もしい深琴も、周りの状況を見て冷静に判断できる須知もいる。
だから、大丈夫。
2人が欠けてても、綺麗な楽譜でなくても、大丈夫。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!