第3話

漆黒の羽
53
2026/05/02 00:25 更新
ヒガン
ヒガン
やっとですね
やっと外の世界に出ることが出来ました
深呼吸をする
息を吸うたびに、羽が少し揺れる
それをも知らん顔でまた息を吐く
ルフィ
お前誰だ?!
ヒガン
ヒガン
…名乗る程のモノではございません
私は深く頭を下げた
ヒガン
ヒガン
あと…少女が倒れていたので、お返しに来ただけです。
お玉
……
お玉はぐったりとしている
口から水が零れ出る
ルフィ
お前…お玉に何した?!
ヒガン
ヒガン
何もしてませ…
私が喋り終わる前にルフィは殴りかかってきた
まぁ、仕方ないか
知らないヒトが少女を抱いていたら疑問に思うだろう
ヒガン
ヒガン
おっと
私は軽々とかわしてみせた
だがゴムのように私の顔面目掛けて飛んできた
ルフィ
な?!触れられねぇ?!
ヒガン
ヒガン
まぁ、実態を用意していないので…
ルフィはとても驚いている
私は”データ”だから実態がないのは当然
っていうのは言わないほうがいいか
ヒガン
ヒガン
…この少女は恐らく、あの川の水を飲んだのでしょうね
あの川は私の目からでも汚染されていると分かります
ルフィ
そういうことだったか!わりぃ
ヒガン
ヒガン
気にしないで下さい
お玉
…は!
お玉が目を覚ました
布団から飛び起き、あたりを見渡している
ルフィ
お!起きたか!
お玉
あ、あれ?私、何していたっけ…?
ルフィ
それにしても…やっぱすげぇ強いんだな、あいつ
お玉
…?
ヒガン
ヒガン
…スペース
私は空を飛びながら考え事をしていた
まず実態をどう用意するか
そして誰の下につけばよいのか

弱いやつは楽しくないからあまり好きではない
どうせなら強い船長の下につきたい
ヒガン
ヒガン
夜明けはもう少しですね
ルフィ
だけどまだ熱あるな…
ここら辺で近い病院とかねぇのか?
お玉
病院はないけど…おしるこ屋さんなら…
ルフィ
よっし!じゃあそこに行くか!
ヒガン
ヒガン
なぁ、ロジャー
あんたはこの世界に何を求めてるんですか
私は飛びながらロジャーに問う
もういない ロジャーはあの日死んだ
そして大航海時代という功績を残して

私はあんたに忠誠を誓った身
文句は言わないが、あんたは何がしたかったんだ

海賊が盛り上がる場を作りたかったのか
自分を超える存在が欲しかったのか
まだみぬ冒険をしてほしかったのか

あんたがいないと意味がないだろう
ヒガン
ヒガン
あんたが処刑された日
全世界の海賊は盛り上がった
そして海へと船を出した
ヒガン
ヒガン
あんたの見たかった景色は、私が造ります
こんなこと契約にはない
ただ私の勝手な同情だ

私は昔、ロジャーと契約した
ロジャーの願いは3つ

1つ 海賊を楽しめる空間を創れ

2つ お前は花の中で準備をしろ

3つ ……

3つ目の願いはなんだっけ
くだらないことだった気がする
だから覚えていないのだろう

こんなに長い時間眠っていたんだ
記憶の1つや2つ抜け落ちてしまうことも仕方ないだろう
ヒガン
ヒガン
なぁ、ロジャー
あんたは私に何を求めるのですか。
怪物
うぉぉぉぉぉぉ!
ルフィとお玉は怪獣に乗って店へと向かう
怪獣は懐いており、とても早いスピードで走る
ルフィ
早いなこいつ!
お玉
あそこでやんす!
お玉が指を指した先にはもくもくと煙が立ち上る
大きな工場だった

その工場から汚染された水が流されており、
お玉がその水を飲んでしまったのが熱の原因だろう

お玉は続けて説明する
お玉
あそこは採掘場と武器工場があって、カイドウの部下たちが沢山いるのでやんす…
カイドウはこの国の王のような立場で
その強さから誰も歯が立たないとのこと
ルフィ
そいつらの飯は?
こんなに川の水が汚いのならば、
農作物も育てることが不可能に近いだろう

だが返ってきた言葉は予想外のものだった
お玉
将軍とカイドウは自分たち専用の「無害な」農園を持ってるでやんす。だからあそこには綺麗なお水も…お米も…お魚も…お肉もいっぱい…
お玉の腹からは大きな音が鳴る
ルフィ
何だ、ある所にゃあるんじゃねぇか‼
ルフィはキレ気味に話す
格差社会 大人が蔓延る世界
お玉
……
お玉は高熱のせいか、意識を失ってしまった
ルフィは慌てる
ルフィ
おい‼たま‼
ルフィ
げ!熱上がってきたんじゃねぇか⁉
我慢しろよ‼すぐ医者に見せるから
怪獣はまたスピードを上げる
さっきとは比べ物にならないほどのスピードで

すると女性の声が響き渡る
お鶴
きゃーどうかお許しを‼
ぎゃはは!待て女ぁ!
女と敵で鬼ごっこ状態だ
女は必死に助けを乞うが、敵の耳には聞こえてないように
全て無視されている
お鶴
助けて下さい‼どなたか‼
身ぐるみ全部置いてけ女〜!
敵はお構いなしに突っ込んでいく
その時
ゾロ
おらっ!
緑色の髪の男性が突っ込んで
ボコボコにしばき倒した
ルフィ
…あれって
ルフィ
おい‼ゾロか‼
ヒガン
ヒガン
…合流しましたか
私の能力レコードでお玉さんに仕掛けた
ルフィさんはすぐに勘付かれるかもしれないから
念には念をということだ
ヒガン
ヒガン
大きな騒ぎにならなければ良いんですけどね
ゾロ
ルフィ‼来てたのか‼
ルフィ
ひっさしぶりでござるなぁ‼
感動の再開と言ったところだろう
二人が揃えば千人力
最強といってもよいだろう
ルフィ
お前肉持ってんのか‼
ルフィが目を輝かせながら肉を見つめる
よだれがたれ、今にもかぶりつきそうだ
ゾロ
この辺りは魚も動物も狩り放題だぞルフィ!
ゾロ
全く食うに困らねぇ
ゾロは自信を持っているが、ここらにいる怪獣は
川の水を飲んでいる可能性が高い
だから人間にとっては毒なのだ
ルフィ
いや、気をつけろ。この辺の水は毒だから、こういう魚も肉も毒なんだってよ!
ゾロ
そうか、だから腹が痛てぇのか
腹痛いで済ませるゾロも相当やばいが、
ソレを知っていて尚食べるルフィもやばい
ルフィ
とにかくゾロ‼お前も乗れ‼
色々あってよ!俺こいつを医者に連れてくとこなんだ!
ゾロ
ぐったりしたガキ‼お前食ってる場合かよ‼
ヒガン
ヒガン
(…あれは…カイドウの部下ですか)
ホーキンス
そこにいるのは全国指名手配中の浪人、ゾロ十郎とその一味か?
そこには馬に乗ったカイドウの部下がいる
能力者で、強者だと聞いている
ルフィ
あれ?!お前は‼
ホーキンス
麦わら…‼
ホーキンスは麦わらと同じ最悪の世代の一人で
カードを使って戦う
ホーキンス
この和の国では強者につくか…従わずに逃げ回るそれだけだ
ゾロ
錦えもんの話はこうだルフィ‼「騒ぎは起こすな」
ルフィ
よし‼じゃあちゃんと後で謝ろう!

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