【菊池風磨side】
最近の将生が、本当にイラつく。
だが、彼の言葉が薄っぺらく聞こえる。
俺は将生から離れていった。
謝るなら、ちゃんと本気で来てほしいものだ。
今の将生には、そんなものは感じられない。
声に覇気も感じなくなってきたし。
俺たちがこうなってるのも、将生があんなことを言ったからだ。
俺たちには俺たちのやりたいことがあるし、個人の力もグループには必要なのだ。
将生はそれを蔑ろにしようとした。
それを俺たちは重く受け止めている。
本当に、最近の将生は分からない。
仕方なく俺は全てを話す。
話し合いで将生が個々の仕事を軽く見るような発言をしたこと。
そこから将生がうるさくなったこと。
突然大人しくなるも、彼は未だにこっちに謝ってはいないこと。
すると、2人はなぜか難色を示した。
だが、俺にはやっぱり将生がそんなに俺たちのことを思ってくれていたとは思えない。
俺にはその言葉が理解できなかった。
将生が俺たちのことを考えていた?
あの言葉からは、そうは考えられない。
俺は特に気にしないことにした。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。