第94話

番外編7 Part9
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2024/07/22 02:06 更新
No side





あなた
えっ、エイト先生…!?///





エイトが魔術で扉の鍵を閉める音がしたが、突然の出来事に混乱するあなたの耳には届いていない。





イフリート・ジン・エイト
……
あなた
あ、あの…?///





グリグリ、と無言であなたの肩口にエイトは顔を押し付け、両腕を腰に回した。





あなたは前にもエイトの悪周期で似たような体勢になったことを思い出す。





恋人に抱きしめられてる事実に嬉しくもあり、混乱しているとエイトがポツリと小さく呟いた。





イフリート・ジン・エイト
あんま…僕以外の男と仲良くしないで。
あなた
あなた
(これは…もしかしなくても…)





肩口から顔を離したエイトとあなたが至近距離で目が合った。





あなた
…ヤキモチ、ですか?
イフリート・ジン・エイト
……
イフリート・ジン・エイト
……うん。





バツが悪そうに、顔を背けてそう返事をしたエイトの顔が思いの外赤くてあなたは頬を緩める。





そして、自身もエイトの腰に両腕を回した。





あなた
…エイト
イフリート・ジン・エイト
あなた
大好き。
イフリート・ジン・エイト
っ!





嬉しそうに微笑んでそう言うあなたにエイトは釘付けになる。





先程エイトがしていたように、今度はあなたがエイトの胸板にグリグリ、と顔を押し付けた。





あなた
ふふ、どうしましょう。今顔がゆるゆるです。
イフリート・ジン・エイト
っ…あー、もう。言っとくけど、僕ちょっと怒ってるんだからね。





見上げると、ムスッとしたエイトと目が合うがただただ可愛いとしか思えないあなた。





イフリート・ジン・エイト
「あーん」なんて、する必要なかったでしょ。
あなた
え、見てたんですか…?
イフリート・ジン・エイト
見てたよ。気が気じゃなくて。
あなた
…あれは、あの2人が好き嫌いしてたのでああするしかなかったんです。
イフリート・ジン・エイト
僕は…まだしてもらったことないのに…
イフリート・ジン・エイト
ねぇ…あの2人のどっちかが元カレとかじゃないよね?





拗ねた表情から打って変わって、不安が滲んだ瞳であなたの反応を窺うエイト。





あなた
それは違います!断じて!
イフリート・ジン・エイト
本当に…?
あなた
だって…エイトさんが初めてですよ?
イフリート・ジン・エイト
…えっ、そうなの!?
あなた
ふふ、はい。
イフリート・ジン・エイト
そっか…良かった。





コツン、とエイトが自身の角をあなたの額に合わせた。





あなた
…!///
イフリート・ジン・エイト
じゃあ…僕だけが知ってるんだね。こんな顔したあなたは。
あなた
こんなって…?
イフリート・ジン・エイト
んー…





エイトが片手の指でツー…とあなたの頬を撫で、その手を後頭部に回すと、自身の方へ引き寄せながら呟いた。




















イフリート・ジン・エイト
キスして欲しいって顔。





そしてまもなく、静かな会議室に似つかわしくないリップ音が響いたのだった。





スキ魔





用意された部屋に戻る道中。





五条悟
ねぇ、傑。
夏油傑
なんだい?
五条悟
さっきの赤髪ツムルの部屋、突撃しない?
夏油傑
…懲りないね。ホント。





この後、男子寮の一室に悲鳴と怒号が響き渡った。





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