部活終わりの帰り道、
学校の窓の外から見知った2人組から声をかけられ、
一緒に帰ろうと誘われたまでは良かったが、
ぽんぽこちゃんが裕貴へのヘイトを溜めていたことを
完全に忘れていてかれこれ数十分、
正門前で怨恨鬼ごっこが繰り広げられていた
私はふと、隣にいる淳弥に声をかけた
というのも淳弥と絶賛怨恨を向けられ追われる裕貴は
こんな感じで喋っているが一応芸能人の部類である
私がそう魅惑的な伝言を聞き目を輝かせていると
不意にぽんぽこちゃんが裕貴を追いかけるのをやめ、
どこかに声をかけていた
まさかぽんぽこちゃん、霊体が見えるように…⁈と、
冗談めかしたことを考え込んでいたが
ぽんぽこちゃんが怪訝そうな顔をしていたので、
喉元まで出かかっていた言葉を飲み込んだ
ぽんぽこちゃんはこちらを振り返りながら、
なんだか煮え切らない顔で言葉を濁していた
体調でも悪いのだろうかと思い、
鞄の中にある救急ポーチを取り出そうとすると
意外な人物から“あの人”の名前が出てきた
「悩める複雑な事だから言わなかったのに」と
中断していた怨恨鬼ごっこを早々に再開させ、
先程よりも遥か遠く彼方まで駆けて行ってしまった
残された淳弥と私は
唖然とした顔で互いの顔を数秒見合っていた
何分経ったのだろうか、
時間にしては数秒の時だったが永久の刻と錯覚する程
淳弥が堰を切ったように此方を見つめ口を開いた
そう言いながら遥か彼方を見つめる淳弥は
哀愁を漂わせながら鞄から何かを取り出した
淳弥はそう言うと爽やかな笑顔を此方に見せて、
私の頭を優しく撫でてくれた
なんだか淳弥のエールで元気が湧いてきた私は
彼に「ありがとう!」と伝え、
急いで佐伯くんの走り去った方へ駆けて行った
*・゜゚・*:.。..。.:*・''・*:.。. .。.:*・゜゚・*
_________夕暮れ時の旧校舎の裏
________鮮やかな茜色が人を優しく包み込む頃
_______________男が1人、蛇口を捻り俯いていた
_____蛇口からは溢れんばかりの水が流れていた
_________校庭からは運動部の逞しい声が聞こえる
________男はその声に反応を示すこともなく俯く
幾分か収まった涙を溢れんばかりの雫で流し、
持っていたハンカチで拭い取った
まだ気持ちの整理はついていない、けど、
明日からはいつも通りに友達として接せれば良い
今日あったことは知らぬ存ぜぬで通せば良い
_________男はそう何度目か分からない言葉を吐くと
________蛇口の栓をギュッと力強く締めた
_________その時、どこからか自分を呼ぶ声がした
_______その声は男の耳にスッと入り、
_________自身を呼ぶ声と共に鼓膜の中で反響した
“ 佐伯くん!! ”
_________その声が聞こえた方を見ると、
_______麗しの、愛しの其の人がそこにいた
N E X T ▶︎ ▶︎
˚✧₊⁎❝᷀ົཽ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚
すみません、ちょっと私生活がバタバタしてます💦
定期的に投稿できるのが難しい状況です…モウシワケナイ…
あ、そうそう、皆様にご報告が…!!
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次回で曲パロは終わります🔚
そしてなんと…!!!!!😳













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。