学校着~!
私は今朝あったことをそのまま明日香に話した。
そのあとずっと悶々しながら放課後まで過ごした柚愛であった。
放課後(早い?気にしないで!!
タピオカ屋着!!!
悩んでいた私の視界の端に映った人物に凍り付く。
........................は?
見間違え?そっくりさん?
思わずまじまじと凝視すればするほど頭の中に浮かんだ人にしか思えなくて...
明らかに固まっている私を見て、怪訝そうな顔をして私の視線の先を明日香が辿ると。
七瀬風雅がいるんだもん。
おかしいでしょ。
こんな女子っぽいキャピキャピした店に。
七瀬風雅は一人という訳ではなく、周りに友達らしき男子3人ほど。ってか、あいつあんなに友達と絡むタイプだったっけ...?
周りにいる男子は同じ制服だし、同じ学校ということは分かる。
2人でいろいろ話しているとあちらも気づいたようで...
こちらを見て目を見開いた七瀬風雅。
そしてとてつもなく気まずそうな顔。
やばっ、気づかれた...
明日香もそれが分かったようで二人でオロオロしていると、先にあっちのグループの女子が七瀬風雅が私たちを見ていることに気づいた。
い、妹って......
明日香が急に電話をし始めたと思ったら、どうやら嘘電をかけてナンパ乗り越えよう作戦に乗り出た模様。
私もそうしようと思ってスマホを取り出そうとすると、
七瀬風雅が手を掴んでそのまま歩き出した。
引っ張られながら後ろを振り返ると、明日香も無事乗り切ったようでひらひらこっちに手を振って去っていく。
よかった、大丈夫そう...
そうだ、この状況!
手!手!繋がれたままなんですけど!
何も言わず離してくれない。
やっと喋ったと思ったらその言葉が出てきて意外だった。
てか、また妹...
は、恥ずい!!!
顔を真っ赤にして下を向いている私に、
え...笑っ...
あの七瀬風雅が
笑っている!
肩をぷるぷる震わせて笑うそいつになんとも恥ずかしさがこみ上げてきて、ポカポカ殴る。
これはこれでなんか...
名前呼び!!
そのとき手がまだ繋がっていたことを思い出して、
ぱっと手を離し、そのまま帰路につくのであった。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!