暗殺班の2名は、特務課幹部のひとりである"Cygnus" を撃破。
地下倉庫からの出口を探していた。
試しに虚空を手で押してみると、
重々しい音が鳴った後、新たな空気の流れが作り出された。
答えを聞くより早く、
"Drago"は息も絶え絶えの"Sagittarius"を抱え上げる。
一度は決した選択だったが、その事実を聞くと再び不安に襲われる。
確かにまだ姉さんは見つかっていない。
でも。
ただ広がる密室の中、
"Drago"は前を見据えて歩き出した。
……
…
少し後。
殺風景な密室の中、
"Leo"は右腕に包帯を巻いてもらっていた。
…
ゆめがさっきからガラにもなく下を向いている。
涙で崩れた顔を見せたくないからか、
それとも…
やらかした…
なんのフォローにもなってねえ…
あれ、これでちょっと元気になってくれんだ…
ちょっと予想外だな…
”お役に立てるように”、か。
もしかして ゆめ、お前…
今の気配と空気の揺れ…
ほんの一瞬だが、オレの後ろを誰か通らなかったか…?
……
…
閉ざしていた過去を無理やりこじ開けられたショック。
精算しきれない事実。
眼の前に”姉”が現れたという光景。
その他すべての状況が、
両手を広げて歩み寄る "姉"を前にして、
"Scorpio"の身体を縛りつけていた。
……
…
”一人っ子政策”。
突然、政府から出された古臭い政策のせいで、
15歳のとき、雪麗は中国から日本に送られてきた。
いや、たぶん売られたんだろうなーって。
両親に選ばれたのは雪麗じゃなくて、まだ小さかった弟の方だったってこと。
でも日本に売られてきたとき、運よく逃げ出せて、施設に保護してもらえたの。
でも弟のことを恨んでいるわけじゃないよー?
むしろもう一回会いたかった。
だって、弟は雪麗の演奏を聞いて、
いつもじゃないけど、たまにそう言ってくれたのー。
でもそんな言葉ももう聞けない。
琴を演奏してるときだけは、そのときのことを思い出せたし、
過去に浸っていられたんだよねー。
…
あれはー‥7年前くらいだったかなー。
児童養護施設同士の交流会。
雪麗が出るのはあれが最後だったの。
もう年齢的に施設を出なきゃいけないっていうのに、雪麗はなんも先のこととか考えてなくて、
先のことから、自分から、人生から逃げるように、ひたすら琴を弾いてたんだったなー。
…そんなときだよ、
— 真くんに会ったのは。
…涙が止まらなかった。
だって雪麗の生きる意味が見つかったから。
正直いって、雪麗には "Yozora" の壊滅とかどーでもいー。
ただすべては真くんのために。
そのために今まで生きてきたの。
それなのにー‥。
……
…
”「真に何をした?」 ”
…
主)3日に1回投稿滑り込みセーフ!
…じゃなかった (゚д゚)!






















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。