第10話

Story10
724
2020/04/16 22:17
ホンソクside
(なまえ)
あなた
ねえ、ホンソクってキス下手なのね…
ホンソク
ホンソク
え?
あなたが勝手にキスしてこんなこと言う

煽ってくる顔は色気が漏れていた
ホンソク
ホンソク
あなた、僕を怒らせたね…
自ら、あなたの唇に重ねる

後頭部を優しく押さえる

角度を変え、舌を入れる

タバコの苦味を感じる
(なまえ)
あなた
あぁ、ホンソクぅ、ふぅわぁ
離れると、あなたの唇は艶かしく濡れていた
ホンソク
ホンソク
これでどうだ?
(なまえ)
あなた
うん、上手…
好きよ
あなたは声がハスキーでゆっくり話す

髪をかきあげるとそのまま芝生の上に寝転んだ

甘えたい時だけ甘えると自由に動くあたり、猫に似てる
芝生で寝込んでるあなたの横にフイヒョンも寝転ぶ

反対側にはイェナンが甘えたいかのようにぴったりくっついている
イェナン
イェナン
ねえさ、恋愛したことないのにキスはしてるってことはそういう経験もしてるの?
イェナンが僕が最も知りたいことをストレートに聞く

だってさ、キスの上手下手がわかるくらいなのだから
(なまえ)
あなた
ううん、キスだけよ
ちなみにファーストキスはマスターだった
恋愛をしたことなかった私にキスを教えてくれたの
キスだけでどうやって人を落とすかも仕込まれたね
イェナン
イェナン
じゃあ、経験ないから僕と同じだね
マスターが作り上げたあなたはマスター色に染まっていて嫉妬してしまう
(なまえ)
あなた
そうだね…
ねえ、ホンソク?
顔怖いよ?
冷静を装えず、顔が強張っていたようだ

僕もまだまだなのかな
フイ
フイ
ねえ、あなたはさマスターが好きなの?
(なまえ)
あなた
ううん、師弟関係よ
だから、まだ恋愛してないの
フイ
フイ
好きな人とかさ、タイプとかは?
(なまえ)
あなた
余裕がある人かな…
あとは自然体でいられる人かな
イェナン
イェナン
この中で一番タイプに近いのは?
(なまえ)
あなた
ホンソクだよ?
寝転びながら上目遣いされ、ましてやこんなことを言われ、好きにならない訳がない

僕の心臓はこれでもかと騒がしい
フイ
フイ
だって、ホンソク?
ホンソク
ホンソク
ちょっと酔いすぎたから、飲み物とってくる
抑えきれなくて喉の渇きを覚え、その場を離れた
ホンソク
ホンソク
あんなこと、言うのはずるいって…
小声でそう呟いた

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