ジャンヌダルクは少し遅れたが、サーヴァントが近くにいることに気がついた。
俺もすかさず王の財宝を起動しようとした。
徐々に近づいてくるサーヴァント。そのサーヴァントのクラスが全くわからなかった。それは記憶が抹消されているような……。
そして信長が俺の方を向くとあからさまに態度を変えた。
待て待て待て待て。俺はこいつを知らない。だが向こうは知ってる。有名人ってこういう気持ちなんだろうか。いや、有名人ってよく全く知らねぇやつと平然と話せるわな。俺は無理だ。
こそこそ話しているのは信長には一切聞こえず、信長は俺に抱きつこうとした瞬間にそれを避けた。
信長は俺の腹くらいの所へ手をやった。
信長は至って真面目な顔をしていた。
そして食べ歩きをした。信長は新しいもの好きという一面があるため、新しめのスイーツや食べ物をいろいろ食べていた。
その瞬間、スイーツを頬張っていた信長はすぐに食べ終え、目付きが変わった。
全員が上を見ると、それはセミラミスの空中庭園だった。
そう言った俺達は、家に帰った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。