第19話

19話 空中庭園と遭遇
109
2022/08/06 03:21
 ジャンヌダルクは少し遅れたが、サーヴァントが近くにいることに気がついた。
ジャンヌダルク
ジャンヌダルク
少しだけ離れていますが、こっちに近づいてきています。
(なまえ)
あなた
だよな。
スカサハ
スカサハ
サーヴァントか。
アルトリア・ペンドラゴン
アルトリア・ペンドラゴン
臨戦態勢に入りましょう。あなた。
(なまえ)
あなた
ああ。入っておけ。
 俺もすかさず王の財宝ゲート・オブ・バビロンを起動しようとした。
ジャンヌダルク
ジャンヌダルク
建物に入ります。
ジャンヌダルク
ジャンヌダルク
……上がってきます。あなた君。
 徐々に近づいてくるサーヴァント。そのサーヴァントのクラスが全くわからなかった。それは記憶が抹消されているような……。
織田信長
織田信長
なんだ貴様らは……。
 そして信長が俺の方を向くとあからさまに態度を変えた。
織田信長
織田信長
お主……、まさかあのあなたか!?
(なまえ)
あなた
……。は?
 待て待て待て待て。俺はこいつを知らない。だが向こうは知ってる。有名人ってこういう気持ちなんだろうか。いや、有名人ってよく全く知らねぇやつと平然と話せるわな。俺は無理だ。
(なまえ)
あなた
なあジャンヌダルク。真名わかるか?
ジャンヌダルク
ジャンヌダルク
わかりますよ。織田信長ですよね。
(なまえ)
あなた
この日本で一番有名な人だな。
織田信長
織田信長
マスター!!
 こそこそ話しているのは信長には一切聞こえず、信長は俺に抱きつこうとした瞬間にそれを避けた。
織田信長
織田信長
なぜ避けるのさマスター。いや、あなた。
織田信長
織田信長
お主がこんな時だった頃は自分から私の胸へ来ていたというのに……。
 信長は俺の腹くらいの所へ手をやった。
(なまえ)
あなた
おい。ふざけてんのか?
織田信長
織田信長
お主はわしがふざけてるとでも思うのか?
 信長は至って真面目な顔をしていた。
(なまえ)
あなた
いや、思わねぇな……。
織田信長
織田信長
本題に入ろう。わしはお主のサーヴァントである。そしてわしは何故か赤のサーヴァントとして聖杯に登録されてしまっておる。
ジャンヌダルク
ジャンヌダルク
もうこの聖杯大戦はおかしい。ということでしょうか。
アルトリア・ペンドラゴン
アルトリア・ペンドラゴン
そうでしょうね。
スカサハ
スカサハ
……よし。新世界で食べ歩くぞ。
織田信長
織田信長
お?食べ歩きか。わしも同行しよう。なんせ久しぶりだからな。
ジャンヌダルク
ジャンヌダルク
え?
アルトリア・ペンドラゴン
アルトリア・ペンドラゴン
え?
 そして食べ歩きをした。信長は新しいもの好きという一面があるため、新しめのスイーツや食べ物をいろいろ食べていた。
織田信長
織田信長
うむ。これは実にうまい。
ジャンヌダルク
ジャンヌダルク
敵襲です。あなた君。
 その瞬間、スイーツを頬張っていた信長はすぐに食べ終え、目付きが変わった。
織田信長
織田信長
敵か。クラスまでわからんか。
ジャンヌダルク
ジャンヌダルク
上を見てください。
アルトリア・ペンドラゴン
アルトリア・ペンドラゴン
上?
 全員が上を見ると、それはセミラミスの空中庭園だった。
ジャンヌダルク
ジャンヌダルク
ルーマニアでの聖杯大戦で同じようなものが観測されています。そう簡単に破壊できるものではないかと。
スカサハ
スカサハ
私の宝具では壊せなさそうか……。
(なまえ)
あなた
一回帰るぞ。んでまたすぐ向かう。
ジャンヌダルク
ジャンヌダルク
それはいったいどういう?
織田信長
織田信長
なるほど。私は向かわん。
(なまえ)
あなた
わかった。ギルガメッシュと俺で中に突っ込む。下でジャンヌダルク、アルクェイド、2人のアルトリアはいろ。いつ地上に攻撃するかわからんからな。
ジャンヌダルク
ジャンヌダルク
そんな少人数であれを潰すんですか?
(なまえ)
あなた
そう。潰せるからそんなに焦んな。なんせこっちには、今回行くだけで王が3人、最強の真祖、救国の聖女がいるからな。
 そう言った俺達は、家に帰った。

プリ小説オーディオドラマ