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末澤side
正門にあなたの体調が悪いって聞いてから、心配過ぎてフリが全く頭に入ってこーへん
小「あなたちゃん大丈夫ですかね」
佐「連絡してみよかな」
あなたのことを心配する声を聞きながら、俺は慌てて帰る準備をする
『じゃ、先に帰るわ
お疲れ』
正「ちょ、誠也くん!」
俺の事を呼び止める正門の声に聞こえないふりをして楽屋を飛び出した
足早にコンビニに寄り、ゼリーやヨーグルト、スポーツドリンクなどを買い、あなたの家に向かった
インターホンを鳴らし、あなたが出てくるのを待つがなかなか出てこない
『あいつ、本間に大丈夫かよ、、、』
俺がインターホンを鳴らして少しした時、目の前の扉がガチャっと音を立て開いた
『あなたっ!
大丈夫か?』
あなた「せ、誠也!?
どうしたん」
『どうしたんって
とりあえず入っていい?』
あなた「ええけど」
お邪魔します、そう一言だけ言ってあなたの家にあがった
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!