と、閏は思った。
今日は待ちに待った幕張プレモンモフモフフェスの日だ。私は猫まんまさんといっしょに会場の中へと入った。
すると
という声が聞こえた。振り向くとそこには直虎がいた。
すると
という声が聞こえた。振り返ると私と同じくらいの歳の女性が立っていた。
私の名前は津河原閏、富山県に住む高校二年生だ。私の家は弟とおばあちゃんの三人暮らしだ。私はいわゆるおばあちゃんっ子なのである。
私のおばあちゃんは昔、上京してモデルとして活動していた事があるらしい。
「おばあちゃんがモデルとして活動していた当時は戦後の経済成長真っ只中の時でね。女性の間ではセミ・フレアのスカートやワンピースが注目されていたのよ。おばあちゃんはそういう服を着て撮影に挑んだり、雑誌の取材を受けていたりしたのよ、おかげで当時はおばあちゃんも有名人の一人だったのよ。」と、おばあちゃんは言った。
「いいやあ、そんな事ないよ、有名になってしまえば自由に街中を歩く事だってできなくなるし、何より変な人にストーカーされたりする事もあるのよ。」と、おばあちゃんは言った。
夜、私は自分たちの部屋へと向かった。部屋では弟の大輝が図鑑片手に星を眺めていた。
私は電気を消し、布団の中に入った。
とある休日、私は部活のため早めに家を出た。私は地域ボランティア部に所属していて今日は部のみんなで地域のイベントのお手伝いをする事になっている。
早速私たちは集まってイベントの役割分担を始めた。
ジャンケンを始めた。みんなはグーで私だけチョキだった。
結局私はゆるキャラカモたんの中の人をやる事になった。
私は早速カモたんに変身した。

カモたん姿の私はみんなの前に姿を現した。子供たちが目を輝かせている。
小さな目の部分から微かに外の様子が見える程度だ。
十分後、カモたん中はとても暑く滝のように汗が流れ出ていた。
すると突然カモたんの体に衝撃が走った。
(ドン!!)
「それそれ!!」と、小さな子が騒いでいる。どうやら子供がカモたんの体をパンチしているようだ。
(ドンドン!!)
私は両手を大きく振って部長を呼んだ。
部長は攻撃を阻止した。
さらに二十分後、私は暑さでもうろうとしていた。
すると子供たちの笑い声が聞こえてきた。私はぼやける光の先を覗いた。
そこにはカモたんを見て喜ぶ子供たちの姿が見える。
着ぐるみの凄さを知った私はその後、プレモンガールになって今に至る。
バトルの時間となり私と閏はそれぞれのキャラに変身した。私はスターグミ・ラビット、閏はアンテキティラというウサギのキャラだ。
閏は観客席にいるおばあちゃんをみつめた。
「それじゃあ始めるぜー!!バーチャル、スタート!!」
会場がバーチャル空間へと変わった。
「それではバトル…スタート!!」
(チーン!!)
バトルが始まった。最初に攻撃を始めたのはアンテキティラだ。
アンテキティラは両手を広げた。するとアンテキティラの背後で大きな爆発が起きた。
(ドカーン!!)
アンテキティラは両手を強く振り下ろした。するとスターグミの体が突然浮き始めた。
アンテキティラは人差し指でくるくると重力を操作し始めた。スターグミの体は宙で観覧車のようにくるくると回っている。
私は攻撃の準備をした。
スターグミは宙に浮いた状態で星形の巨大グミをアンテキティラに向けて放った。
(パン!!)
グミはアンテキティラに命中した。
スターグミはリングの上に落ちた。
(ボヨーン!!)
アンテキティラの周囲が宇宙空間へと変わり、スターグミとアンテキティラの間に小さな水星から冥王星が連なった。
ドミノ式に惑星が破裂し、強力なビームが生まれた。
スターグミはは大量のクリームをアンテキティラに向けて放った。
(ドーン!!)
リングの中央でクリームとビームがぶつかり合った。
お互い全く譲らない状況が続く、すると突然クリームとビームが化学反応を起こし大爆発が起きた。
(ドっカーン!!)
スターグミとアンテキティラはそのまま爆風で飛ばされ二人共ラインの外に飛び出した。
「決まったー!!今回のバトルは引き分けだー!!」と、司会者は叫んだ。
私たちは起き上がった。
夜、閏はおばあちゃんといっしょに家へと帰った。
「いいのよ、大事なのは勝敗なんかじゃないわ。それより、今日の閏ちゃん、とても輝いていたわよ。まるで昔の私を見ているかのようだった…。」と、おばあちゃんは言った。
「また昔のような気分を味わってみたいわね。」と、おばあちゃんは言った。
一週間後、おばあちゃんはパソコンを見て何かを語っていた。
「私が二十代の頃、上京してファッションモデルをやっていてね。」と、おばあちゃんは言った。
その日の夜、閏はプレモンウォッチを見ながら夜空を眺めていた。
おまけイラスト
津河原閏、アンテキティラ



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。