第67話

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2024/02/14 07:00


長尾side






大橋和也
7人でライブ、しよーや






‪”‬もちろん‪”‬









少し前の俺なら、この言葉を言うことが出来ただろう。













言いたい












今だって、‪”‬やりたい‪”‬って言いたい









でも、体は言うことを聞いてくれない









いくら俺が立ちたい、やりたいと言っても……









長尾謙杜
俺、できないから、笑
長尾謙杜
6人でもできるメンバーやって思ってます
大橋和也
でも謙杜が居らんとッ、!




必死に訴えてくれる大橋くんを目の前に、涙が溢れそうになる






長尾謙杜
大橋くん達で、なにふぁむの子たち笑顔にしてあげてください
大橋和也
そんなん……



だめ






大橋くん、泣かんといて






今の俺に、出来ることはないんやから








長尾謙杜
俺やって……







長尾謙杜
俺やってやれるならやりたい……ッ
長尾謙杜
俺も、、、みんなと歌いたい…ッ





ステージに立つことができない悔しさと、






情けない俺の体への怒りで










目線の先にいる大橋くんの姿はどんどん滲んでいった








長尾謙杜
なんで……ッ






長尾謙杜
俺……なんか悪いことしたんかなッ…?







長尾謙杜
神様に、、嫌われてるん?




背中をさすってくれている手から伝わる温もりは、







とても暖かくて優しくて











懐かしかった








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